ここにある。

2016年夏。乳癌になっちゃったよわたし。

放射線治療5週目 ラブだよ!

放射線治療5週目 前半
2017年2月13日~

21回目

治療が終わって着替えるとき
左おっぱいが全体的にジンワリ熱くなってた。
少し前からそんな気がしていたけど、
ちょっとずつ、ちょっとずつ強くなってきたな。

放射線を当てたところは汗をかかなくなってるから
熱が篭もりやすくなっていると何かで読んだ。

家に帰って鏡て見てみたら、
左おっぱいの皮膚が夏みかんの皮みたいになってた。
毛穴が広がって点々と赤くなってる。

そして手術の傷の中が時々痛い。
センチネルリンパ節生検のために
針を刺したと思われる乳輪横が
今になっても結構痛い。
治ってた傷も放射線治療を始めてから痛みが出てきたんだろうな。
ダメージ受けてるんだ。

傷の中は、予告なしに
シャーペンの先で突っつかれたみたいな
痛みが走るからビックリするよほんと。

いきなりグサッとくるから
( ゚д゚)ハッ!←突然この顔をする時があるんだけど
周りにいる人、何事かと思っちゃうよね。
やっぱり電車内ではマスクは欠かせないな。

あと2週間通って、コレまたもう少し
肌荒れしてくるんだろうね。
痛いのは仕方ないけど痒いのはイヤだな。


22回目

ひと月とちょっと通院しているのだけど、
今日初めて!
病院へ向かう電車内で!
ヘルプマークに気づいた人に!
席を譲ってもらったんだーーー!
ウワァ。゚ヽ(゚´Д`)ノ゚。 ウレスィ!!

その時うっすら気持ち悪かったから、
ほんとうにありがたかったし、
とっても嬉しかった。

まだ認知度低いせいもあるだろうけど、
ヘルプマーク、見ただけでは
それが何かなんてわからない人はまだたくさんいるし、
もし知ってたっえ座ってる人は大抵寝てるかスマホ見てるかで
前に立った人の持ち物なんて見る人いないよ。
私だって一度座ってしまえば
インターネッツか居眠りかだもんね。
だから人にだけ「気づいてくれ」とも思えない。

でも、ちょっとしんどいから
ここに座るの許してね、という印にして
優先席を使ったりもしてるから、
ヘルプマークのおかげでわたし
だいぶ楽になってたと思うんだけど、
今日はあのお嬢さんに気づいてもらえて、
そして親切にしてもらえて、ほんとうに嬉しかったんだ!

譲ってくれた時お礼を伝えた。
「ありがとうございます。助かります」て。
なんでこの人席を譲ったんだろう?と。
周りにいた何人かがそんな顔をして見ていた。
だからわたし、ヘルプマークを
バッグの見えやすいところにさりげなく置いて
コレを見てこのお嬢さんは席を譲ってくれたんだ、とアピール。

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あのお嬢さんのおかげで、
ヘルプマークが何人かに周知されたことでしょう。
きっとあの人たちが次にヘルプマークをつけた誰かを見かけた時、
親切にしてあげられると信じているよ。

お嬢さん。
ほんとうにありがとうございました。
お嬢さんに幸あれ!ラブあれ!
はぁ。
今日は実にハッピーなバレンタインデーになったな♡


……そうだった。
バレンタイン。。。

今年は体力的にグダグダで
夫になーにも準備していなくて、
昨日 通院帰りの商店で売ってた
チョコレート味の焼きそば。

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つい買っちゃった。(しかも68円)

でも買ってから気づいたんだけど、
というかむしろ渡してから気づいたんだけど、
思いっくそ「ギリチョコレート」て書いてあるね。
ちょっと。
ふざけないで。
マジだよマジ。
マジで夫ラブだよ。

マジでラブならコレでバレンタイン済まそうとはしないと思う
という意見は華麗に受け流します。


ギリ、とか書いてあるのやっぱ気になるし
コレだけじゃやっぱりアレだから、
帰りに近所の洋菓子店でケーキ買った。

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夫 いつもありがとうね。
ラブだよ!ラブ!

放射線治療4週間目 後半ジリジリ…

放射線治療4週目 後半
2017年2月8日~


18回目

放射線治療室の更衣室はカーテンや扉ではなく
車輪付きの、ついたて(パーテーション)なんだけど、
ついたてはうまく置かないと
待合ソファから見えてしまうんだよね。

今日、更衣室で着替えてる70代女性が
このついたてを上手にセットしなかったもんだから、
これまた70代男性が
ソファの背もたれにリクライニングしながら
本を読んでいるふうを装って
更衣室の中をチラチラ、チラチラと何度も覗いてた。

「70代女性の着替えを興奮気味に覗く70代男性」。
文字に起こしただけでカオス。

見てはいけないものを見てしまったような気がしていたけど、
いや待てよ?
見てはいけないものを見ているのは爺さまの方だった。
わたし、ツカツカと更衣室まで行き、
どちらの70代にも声はかけずして
中が見えないようについたてを直した。


いつぞやは更衣室に隠れようともせずに
通路みたいなところでおじいちゃんがパンツ脱いでて、
ロッカーへの移動中に
見たくもないおじいちゃんのティムポコ見ちゃったこともあったし、

またいつぞやは
「わたしの診察カードはそこに置いてありませんか」と
中で着替えてる人がいるのに
おばあちゃんが 更衣室のついたてを動かしてしまったし、
ほんと、こういう更衣室は気をつけないといかん。



今日はジョボビッチ先生の診察。

放射線の副作用で日焼け様反応が出てきてた。
昨日は風呂のあと おっぱいの先っちょ、
モロモロと皮がむけちゃって痛痒くての。
赤く熱っぽくもなっている。

痛痒さで、B地区ギンギン。
どーうどうどう。
落ち着いて。わたしのB地区。

海やプールに行った時には水着で隠す場所を、
今はそこ限定で日焼けさせてるんだもんね。(日焼けじゃないけど。)

そんなワケで、ジョボビッチ先生は
この荒れた皮膚のためのローションを出してくれた。
何回か塗ればすぐよくなりますよって。

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19回目

雪振ってる。

午前中、仕事の下準備作業をしてたら
気持ち悪くなってきちゃってさ。

やっぱり手元で細かいことやってるのは
ほんと苦手になっちゃったな。
適当なところでやめといた。
サッサと終わらせたいのに全然仕事が進まないよ。
参ったな。
ちょっとずつ進めるしかない。

そして今日は雪が降るほど寒いから、
通院は一体どうなるかと思ったけど、
なんだか寒い外を歩いている間は
目眩が軽くなっているような気がする。
キリリとして目が冴えるような。
刺激がいいのかな。
意識の朦朧とした命の瀬に
檸檬をかじった智恵子もこんなだったのだろうかね。

でも今日は放射線治療直後の
車酔いみたいのがなかったんだ。
もしかして車酔い様反応は昨日で終わりだったのかも!
と、ちょっとルンルンで帰ってきて、
家ついて一度横になったら動けなくなった。
やっぱり木曜日は疲れてくるんだな。

夫は仕事から帰ると、
朝っぱらからずっと働いてきたというのに
食後は必ず片づけや食器洗いをしてくれる。
ほんとうにありがたいよ。

だのにわたしはいつまでも
こんなグダグダでゴメンね。
いつもありがとう。



20回目

今日も雪。

今日はいつもと違うスタッフさん(男性)だったのだけど、
いつも敷いてくれているベッドの上のタオルがなくて
あれ。忘れたのかな、と。

でもなくても治療に影響のない物なのなら
忙しいだろうし、まぁいいかと。
特に指摘などせず。
直にヒンヤリ固いベッドに横になった。
うぉぅ…ちゅめたい。


そして位置を決め、調整して機械に入る直前、
いつもブランケットをお腹にかけて
寒くないようにしてくれるんだけど、
今日はブランケットもかけず
そのままスタッフさんたち退室していってしまった。

うおー待ってくれー。
寒いー。
お腹寒いですよー。
背中も寒いー。
背に腹を代えてもどっちも寒いー。

しかし時すでに遅し。
スタッフさんたちは別室に行ってしまった。
腹出したわたしをひとり残して。

…でもわたしは知っている。
あなたがたは見ている。
わたしを。
今も。
カメラで。
(前記事参照)

ホラ、見えているんでしょう?
腹出してピクリとも動けず
寝っ転がってるわたしが。

「あら。タオルも敷いてない。
ブランケットもかけ忘れてる。」
と気づいてくれてるのだろうか。
でも多分、この後も患者さんスタンバってるし、
ブランケットかけに戻ったりしてたら
スケジュール狂っちゃうから
このままやっちゃいましょう、
とかいうことになってるんだろうな。
放射線治療室はふぁ~っと常に風が吹いてて
裸ん坊では結構寒いんだよ、チェッ。

まぁそんなこんなで今週も
ジリジリ…ジリジリ…と。
途中で「今日はお休みしたいよーう(´nωn`)」
とメソメソしたりもしたけど。

帰りに商店街でなんかおいしいもの買ってこよ。。。
と自分を慰めながら頑張って通った。

あぁ やっとこ4週間目が終わったよ!
あと2週間だ!
ガンバレー!
ガンバレー!

放射線治療4週間目 眠い

放射線治療4週目前半
2017年2月6日~

16回目

放射線治療中すごく眠くなってくるんだけど、
寝た…というまさにその瞬間に
ベッドがコーーーっと動いて
筒から出されて治療が終わる。

眠い…眠い…ねむ…パクッ(←寝落ちで口開いた)
…の瞬間でコーーー。

いっつもそう。
え?わたし今動いちゃった?
と焦ってそのまま動かずに待ってると
「終わりです~お疲れ様でした~」と
技師さんが声を掛けてくれる。

とにかく眠いんだけど、
治療中にキチンと寝かせてもらったことはない。
なんかカプセルホテルみたいだし
一度思う存分あの筒の中で寝てみたい。


眠いと言えば。
通院の電車で座れた時は必ず寝ちゃう。

わたし、これまで車でも電車でも、
寝てしまうなんてことは滅多になかったのに
通院するようになってからは
一度も電車で眠らなかった日はない。

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この眠気ももしかしたら、
ホルモン剤の副作用だったりするのかな。



17回目

髪の毛が照射部にかからないように、
ベッドに横になる前に髪を右側によけておくんだけど、
今日はよけた位置がよくなかったのか、
髪の厚みが圧迫してるみたいで
だんだん首の後ろが痛くなってきちゃった。

おまけに顔まで痒くなってきたよ。
ニャンコの毛か埃でもついてるのかも。

でも始まったら15分から20分。
ピクリとも動いちゃならないから
終わるまでガマンするしかない。

このまま寝れちゃえば、痛いの痒いのなんて
忘れちゃうだろうと目を閉じてみたけど、
痒すぎて寝るどころじゃなかった。

だから鼻にシワ寄せつつ受け口で
ガウガウガウーみたいな顔とか
いろいろ変顔して痒みに耐えてた。

ら。
技師さんたちがあわてて治療室に戻ってきて
「どうかしましたか?」て。

「え」

「なんか顔がモジョモジョしてたので
何かあったのかと…」

「あ」


初めての放射線治療の日、
「治療中に具合が悪くなったりしたら
手を振って知らせてください。
カメラで確認しているのですぐに止めます」
とは言っていたけれども。

え。
筒から出てる時も見えてるのん?
しかも顔まで?
振った手が見える程度じゃなくて、
ちゃんと顔まで?


カメラってもしかして…
アレかな?
テッテレー♪(ドッキリカメラ大成功~
とか。

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いやマジでどこにあるのカメラ。

「あ。いえ。
あの、首が痛くて。
横むいていいですか(シドロモドロ」

とか言っちゃったけど、ダメにきまってた。
ピクリとも動くなとアレほど言われておる。

顔の痒みはこのやり取りの間に自然と消えてた。


…もう、
誰がどこで見てるかわからないし、
迂闊に変顔とかするもんじゃないよね。
常に誇れる自分でいなさいってこった。
お天道様は見ている。

技師さんもカメラで見ている。(白目

QOL

こないだの土曜日のこと。
楽しい週末\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/わーいわーい

3月中旬に地元でイベントがあるんだけど、
そこに出演しませんかと
少し前に声をかけてもらった。
わてら夫婦と、キクチくんとゆんちゃん。
4人のバンド。

去年の夏にもアオキくんに誘ってもらって
同じメンバーで同じイベントに参加したんだけど。
あの頃は ちょうど胸にしこりを発見してしまった時で
検査するのしないの、良性だろいや悪性かも、
という宙ぶらりん状態のモンモンとした日々を
過ごしていた頃だったっけね。

その頃から夫はモチロンのこと、
キクチくんとゆんちゃんには心配をかけてしまっていたよ。

今や癌の塊は取り除かれて、
全身対象の補助療法:ホルモン治療と
局所治療:放射線治療をしているワケだけど、
実際のところまだ癌が癌だと判明してなかった
あの頃の方が今より元気だったと思う。
今は薬の副作用でグダグダだもんな。

こんな目眩があったり吐き気がしたり。
フワフワ浮いてるみたいな感じで
ほんとにライブできるのん?
みんなに迷惑かけちゃうかもしれないし、
今回はやめといた方が…とも思ったんだけど。
このバンドで演奏するのが楽しくてしょうがないので
ミソッカスでいいから今回もやらせてくれー!
とお願いして参加させてもらうことにした。

そんなこんなで、今日もいろいろみんなに
気づかってもらいながらだけどリハやってきたよ。

長丁場でちょっと心配だったけど
楽しいことは時間が過ぎるのが早いね。
あっという間だったよ。
たくさん笑ってなんか元気出てきちゃったな!
みんなありがとう!



そしてリハ後には
ミーティングを兼ねてコメダでゴハン。

ほんとはカツサンドとか唐揚げとか食べたかったけど
油ものはまだダメっぽいから
なるべくあっさりしたものを選んでみたよ。

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…にしてもトースト。そしてこの量。
他は揚げ物のバーガーとかだから
コレでもメニューの中では比較的あっさり系。

気をつけねば帰りの車の中でチョロリゲロしそうだから
慎重にたっぷり時間をかけて。
よく噛んで食べた。
吐き気止めも飲んだ。

夫がデザートに注文していた
クロノワールもちょこっと食べさせてもったよ。

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コメダサイコー。


「楽しかったな~」と「おいしかったな~」という余韻は、活力になるね。
来週からの通院も頑張ろうという気持ちになるもの。
自分で病気になってみて、
いろいろ節制しなくちゃいけないことも増えて痛感したよ。

腎不全のしましまニャンコに、
これまで食べ放題だった大好きなゴハンを
ずいぶん長いことガマンさせてしまって
かわいそうだったな。。。と。

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白いのが食べてるゴハン、
目の色変えてボクも!ボクも!と食べようとしてたもんな。
それを、とことんガマンさせてた。

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体のためにはなってたかもしれないけど
心は満たされてなかったね。
なんだかちょっと、つまらなかったろうね。

今では夫と話し合い、
大好きなゴハンは(薬を入れるけど)
毎日食べさせてあげようと決めた。
おかげで以前より機嫌もよさそうだし
体重がちょっぴり増えてきたよ。

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なんか趣味とニャンコの日記になっちゃったけど。
QOL(Quality of life 生活の質)のこと書きたかった。

いい終末だったなー!
ライブもリハも楽しみだヽ(・∀・)ノ
早くすっかり元気になりたい!
いや、なろう!

放射線治療3週目(2)ヘロヘロ

放射線治療 14回目

ジョボビッチ先生は初めてあった時
放射線照射による車酔いのような反応は
5回目くらいまでで
それ以降は治まってしまうって教えてくれたんだけど、
わたし 治療が終わった後は
毎回夜になるまで気持ちが悪いよ。
それが強いか弱いか、というだけ。

なんでかな?とか考えるのはよそう。
だってわかんないし。
先生だってきっと一般論というか
これまでの経験者が語ることを教えてくれたのでしょう。
きっと たまには毎回そうなる人もいる。
そういうことにしておこう。


そして今、こんなことを書いているくらいだから
今日は車酔い反応が強いのでアール。トホホ。




15回目

昨日と今日、連日で帰りの電車には座れなかった。

月曜から通いはじめて平日1週間。
木曜あたりから徐々に
体力が削がれてヘロヘロになるよ。
往復4時間だもんね。
せめて電車では座れたらいいのに。
その日その後の体調がだいぶ違うんだもの。
翌日にまで響く。

今日は家についたらグッタリしちゃったよ。

6週間の治療予定。
今日でようやく半分が終わった。

毎日毎日みんななんであんなに
元気に通って来られるんだろう?
と不思議なんだ。

放射線治療開始が同じ時期だった、
80をすぎたおばあちゃんの方が顔つやいいくらいだよ。
わたしは日々疲れてゆく。
週を追うごとに老けてゆく。

目が落ちくぼみ頬がこけているんだよ。
…しかし丸顔なのに頬がこけるってどういう了見なのかね???
強く掴んだ大福みたいだよ。
いや、大福ならまだいいよ色白だもん。
わたしの肌はくすんでいる。
なんか今までより茶色い気がする。
そして色のない唇。
パッチリ開かない目。

コリャひどい。
ゾンビみたいだ。
ジョボビッチ先生にあったら二丁銃で撃たれるよ。

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せめて色つけとかなくちゃ。
頬紅グリグリ。
口紅もヌリヌリ。

・・・・・・。

うん。
血色のよいゾンビに昇格。
もういいやコレで。



夕方、夫が帰るやいなや
「コレ」と渡してきたもの。
会社の同僚 モリヤくんが出先で
身体健固のお守りを買ってきてくれたって。

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カワイイ!

お守りを持った写真を夫に撮ってもらって
「受けとったよ ありがとう!元気になるよ!」
とモリヤくんにメッセージと共に写真も送ったんだけど、
それは見事なゾンビだったね。

ニャンコたちとも一緒に写ろうと思って
床に腹ばいだったから尚更
「今 墓から這い出してきました☆彡.。」って感じの。

モリヤくんもきっと
「お守り贈った甲斐があった」
と思ってくれたかもね。

モリヤくんありがとう!

放射線治療3週目(前半) メモ

11回目

病院着いたらすぐに看護師さんが
「ミノンどうでした?」って訊きにきてくれた。

うん、大丈夫でした。
でもやっぱり食後まもなくの入浴は
これからもやめときます。
あと、お粥生活ももう少し続けます。

放射線科は毎日の通院だし、
その分看護師さんや技師さんとも
会って挨拶する機会が多いから、
ほかの科よりも身近な感じがするよ。
みんな親切。
(親切さは他の科もそうだけど)

若い技師さんたちがテキパキと声を掛け合い
機械を操作して尚且つ
わたしが起き上がりやすいように、とか
なるべく胸や肌を見ないように、とかの
配慮までしてくれているのを見ていてさ、
わたしは今すごくボンヤリしているなと痛感する。
イキナリ年寄りになっちゃったみたいな感覚さえする。

頭も体もフワフワしてて
ゆっくり動かないと
酔っ払ってるみたいで危険だし、
ホルモン剤を飲み始めてから
細かい作業が苦手になってしまった。
焦点が合いにくいし目が回る。
考えもまとまりにくいし、
今何しようとしてたっけ?の連続をし過ぎて
なかなかやろうと思うことが片付かない。
仕事も近ごろ集中してできてない。
神経伝達が鈍いのかなんなのか
笑った顔がなかなか元に戻らない気がする。
一度わははと笑うと笑いっぱなしの顔になってる。
幸せこっちゃね、わたし。


そしてそういう、
薄ノロな今の自分と真逆のところにいる
この若い働き者の技師さんたちを見ていて
どうか皆さん健康でいてくださいと心から祈っちゃう。

そしてみんなキレイな人でさ。
印合わせの時にほんと、こんな。こーんな。
近いところに顔があったりして。
そんな時は女のわたしでも
ハッとするしグッとくる。(田原の俊ちゃんかな



12回目

運行時間の関係で、これまで駅→病院は徒歩。
帰りだけシャトルバスに乗っていた。

駅まで徒歩20分くらいあるから
治療後はできればシャトルバスに乗りたいんだけど、
乗ればなぜか毎回、
同乗のお年寄りのシートベルトの手伝いとか
乗り降りの補助までやるハメになる。
ヒドい時はガバチョとすがりつかれたこともある。
あと目の前でヘニャヘニャと倒れ込んで
「あらあらあら 立てないわ(チラッ チラッ」
とかやられたら無視もできない。

もうほんとなんでなのかな。
わたし充分に中年だけど、
バスの中じゃ若い方だから自然と頼られるんだろうかね。

でも自分のことで精一杯な今は
そういうのなかなかしんどい。
ちゃんと家までたどり着くことを目標に
毎日やってんだわたしもさ。

そして今の時季、シャトルバス内の空気が悪すぎる。
マスクなしに咳こんでる人までいる。
疲れたからってバスに乗って帰る方が
病気になりそうだ…と思い始めた。
新鮮な空気を吸いながら
のんびり歩いて帰った方がいいかもしれない。

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もうやめたやめた!
今日からシャトルバスには乗らないぞ。
行きも帰りも歩くんだ!
歩こう~♪歩こう~♪わたしは~元気~♪

元気ジャネェヨ(-ω-)



13回目

今日から2月。
何て早いのかな。

N先生の診察の日。

食事内容を見直してから
吐き気がだいぶ治まったことを報告。
出していただいた胃薬もきっと良かったと思います。

「それを聞いて安心しました!
あ~ヨカッタ!」
とか言うN先生。

先生だって薬出して終わりでなくて
その後どうしたかな、よくなったかな、と
気になったりするのだろうね。
あ~ヨカッタ!なんて
患者の前で言ってくれるお医者さんてなんかいいね。

そして照射部はまだヒリヒリしたり
しないですよね?って言われて
チクチクはしてます と応えると、

チクチクは、多分手術で断絶された神経が復活してきている証拠だって。
ほうほう。そうですか。
エラいぞわたしの体。
治ろうとしてるだなんて
なかなか健気なとこあるじゃないか。

神経が1cm伸びるには10年かかると言われているとか。
だから、チクチクは一生モノのおつきあいになると思いますよ、て。

チクチク以外には
ムズムズ虫が這ってるような感じとか
つつつ~っと水が流れてるみたいな感じとか。
いろんな感覚がこれから起こってくるだろうから
どうぞお楽しみに!とか
来週のサザエさんは~?的なこと言ってた。

そしてそういう変な感覚は、
雨の日(多分気圧の関係かな)に起こりやすいみたいです。
でも患部に手を当てておくと治まりやすいですよと教えてくれた。

そういう、医学的根拠のない、
こうやるとなぜだか治まる、みたいなことを
教えてくれるのもまた N先生の好きなところだよ。

手当て、って言うもんね。
手のひらからは、気が出ているというもんね。

ミラ・ジョボビッチを一般人化したような
たくましく美しい先生です。
N先生、とかМ先生とか、A先生とか。
わかりにくいからN先生のことは
今後ここではジョボビッチ先生と書くことにしよう。


そしてジョボビッチ先生に
吐き気がよくなってきた、と報告したばかりなのに
家に帰ったら油断して、
晩ごはんの後 揚げたお煎餅ボリボリ食べちゃったんだ。
そしたらたちまち気持ち悪くなっちゃった。

それにしても油っこいものを食べちゃったことを
「油断」と書くとはコレいかに。
皮肉なものよのう。

そしてやっぱり、ちゃんとよくなるまでは
こういうことしちゃいけないんだな。
反省・反省!
(・ω<) テヘペロ☆彡.。(反省の色なし

優しい食生活

前回のブログを更新してすぐに、
お友達のうりこさんからLINEをもらった。

「食事内容を変更すべし」

うりこさんは、動物のお医者さん
わたしの家族:ワンコやニャンコの病気をケアしてくれ、
最期を一緒に看取ってくれた大事な人。
とても優しくて頼りになるお姉さん。

動物のお医者さんだけど、
ヒト科のわたしの体のこともよくわかっててくれる。


先週はわたし目眩と吐き気が強くて
このまま行ったらどうなっちゃうんだろうかね?と思ってたけど

ブログを読んですぐにメッセージをくれた
うりこさんからのアドバイスは、以下の通り。
__________

クリコちゃんは元々胃腸がウィークポイントだから
薬や放射線の副作用の吐き気が
特に強く出てるんだと思うよ。
もっと胃を労うようにしよう。

晩ごはんの後特にきついのは、
お昼と晩ごはんの間が開きすぎて
更に量も多く食べてるから。

難しいかもしれないけど
晩ごはんの半量をおむすびにして
途中で食べるといいと思う。
でも大人が外でおむすび食べられるとこってなかなか無いよね…。
でも、できればやってみて。

あとは晩ごはんの内容。

【避けた方がいいもの】
×生もの
×冷たいもの
×過剰な水分
×油っこいもの
×多量の甘いもの
×多量の発酵食品
×食物繊維の多いもの
×その他消化の悪いもの

そして出来れば、
○米はお粥にする
始めのうちは夜はお粥オンリー。
調子のいい朝や昼にオカズをつける。
調子があがってきたら、
○やわらかく煮たお野菜
だんだんと
○豆腐や卵豆腐などの優しそうなタンパク質

○白身魚やゆでた肉
と、ハードルを上げていく

しばらくは油は控えてね。

__________

ナルホドですねー!!φ(゚▽゚*)メモメモ

そうなんだよ~。
病院での治療が午後の早い時間帯だから
お昼ごはんは10:30に食べて病院へ向かう。
治療を終えて帰宅したあと
夫の帰宅を待って夜7時くらいに夕ごはん。

ごはんとごはんの間隔、
9時間近く空いてるんだね。

そして薬で胃がやられてたりするのに
これまでと何も食事内容を変えてこなかった。

これまでと同じにしないと
これまでと同じ元気は出てこないと
わたし思ってたんだな。

どっか弱ってるなら
労わってやらなくちゃいけない
という頭が全くなかったよ。

毎日晩ごはんの写真を撮っておく
という夫の趣味(なんという恐ろしい趣味か…!)で
幸か不幸か ここ最近の晩ごはん写真が残っていた。
省みて善処しよう。

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今思えば、胃を壊して連日チョロリゲロっている人間の
食べていいとは思えない重量感ある食事内容の数々。

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ハンバーグひとり2個ずつ。
避けた方がいいもの、
とされているものがてんこ盛り。

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デザートにしれ~っと
バナナマフィンや甘納豆まで置いてある。
だってだって病院帰りの商店街で売ってたの。
おいしそうで買ってきちゃったのだよね。


夫が作ってくれたカレーには
ナゼか味噌汁がつきます。

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この後バームクーヘンとか食べてたっけ。
カレーも大鍋にいっぱい作ってくれたんで、
3日間カレーフェスin自宅がつづいたんだ。

…これではいかんよね。
確かにね。
変えるべし!!
変えるべし!!


…でもね。
最初はお粥だけと言われていたけど
どうしてもそれは寂しくて。

絶対夜中に腹減った…って起き出して
冷蔵庫開けたり閉めたりするゾンビみたいになるの見え見えだったから
色々用意しちゃった。

夫にも 優しいメニューを付き合ってもらうよ。

初日。

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よく茹でたうどんと、湯豆腐。
ポン酢やだし汁でいただきます。
置いてあるけど漬物は食べない。
胃に負担くるからね。
夫用です。

この日のメニューがほんとうにおいしくて
「あ~ わたしこんなごはんが食べたかったんだ」
と思った。
あっさり・さっぱり。
やわらか・あったか。

そしてこの晩の
食後の目眩は廃人になるほどではなくて
少し座って休んでいれば問題ない程度。
しかも吐き気があまりない。

そうだったのか~
そうだったのね~

それからも胃に優しいメニューは続いてる。
夫には普通に炊いた米のご飯。
わたしはお粥に。

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野菜は圧力鍋で柔らかく煮込んじゃう。
味付けも薄めで。

そして食後には
お互いの持病薬をプチプチ出して飲む夫婦。
実に年寄りっぽい。

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そして。
また月曜日から
3週目の放射線治療へ通っているよ。

うりこさんがアドバイスしてくれたおにぎりの件だけど。
やはり都内の街中でおにぎりをかじる
タイミングと勇気がなかなかない。

そこでわたし考えた。
タイガーの魔法瓶に。
お粥を入れて。
持ち歩けばいいじゃん☆彡.。

街を歩きながらおもむろに蓋を開け
この小さな魔法瓶を煽っていても
周りの人々は「マイボトルでコーヒーか」くらいにしか思うまい。
このスタイリッシュな一連の所作で
まさかわたしがホカホカのお粥を食べているとは誰も思うまいて。
しめしめ。

でも底の方に溜まったお粥がなかなか出てこない
というちょっとした困りごとが
お粥持ち歩きの初日にあったため、
2日目からはタピオカ用のストローも
一緒に持ち歩くことに決めたんだ☆彡.。

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これで吸えばいいのです、
コーヒーでもなく、
タピオカミルクティーでもなく、
お粥を。

ところで今も魔法瓶て言うのかな?
サーモなんちゃら?
サーモ水筒…
サーモ…
サーモ…

いいやもう別に。

このようにして
胃に優しい食生活を数日送り、
吐き気がだいぶ改善してきたんだ!

目眩は相変わらずあるけど、
吐き気の強かった時みたいに
クルクル回るほどではなく。
フワフワしたり、ゆらりと揺れたりするような軽い目眩。
元々あったホルモン剤の副作用のみって感じだね。
これなら許容範囲だ。

ほんとうにヨカッタよー!
だいぶ体が 生活が 楽になるよ!

うりこさん ありがとうヾ(●´∇`●)ノ