ここにある。

2016年夏。乳癌になっちゃったよわたし。

ボーダーライン

熊さん。
見てる分にはカワイイけど、
ある日森の中、熊さんに出会ったら
わたし怖くて怖くて震えると思うんだ。
西野カナみたいに。
あ。西野カナは会えなくて震えてたのか。
わたしのばやい、会っちゃったら震える。
会っちゃったのが登山道で
人間慣れしてない野生の熊だったら
西野カナの23倍くらいは震えると思う。

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動物的本能。
「捕食されたくない!!」

でもね。
熊さんに出会ったら、歌のように
スタコラサッサッサーのサーと
逃げてはいけないんだよ。

まず、持っているものをおろして捨てましょう。
命を守るために荷物は諦めてください。
熊さんの「逃げるものを追う」という本能に火をつけないように
背を向けず、腕は動かさず、声も出さず、落ちついて、
ゆっくり、ゆっくりと逃げなくてはいけません。
その時、熊さんの…

…あ。もいっか。
乳癌ブログなのに上手に熊から逃げる方法とか書いてどうすんの。




少し前にインターネッツ
とある外国の乳癌患者さんが
「周囲の人に乳癌を乗り越えてほしいと言われたくない」
と語っておられるのを読んで、
それに賛同する方がまたえらい沢山おられるのを見て、
へ、へ~…え。なんで?(;´・ω・)
となったのでした。

いつも再発に怯えていて、
治療が終えても戸惑うばかりで
人生を楽しむ方法を忘れてしまった。
という感じのことを書いていた。

薬の副作用で体調がよくなく、
長い闘病で体力が落ちたりして
うまくいかないことが多くて
そんなふうに考えてしまうのかね?とも思うから
それを混乱と八つ当たりだと思えば、
心の働きとしてはわからないでもないけど、

でも少なくともわたしは
まず再発に関しては可能性はある、と認識はしていても
怯えて生活したりなんてしていない。

そして周囲の人に
「病気を乗り越えて」と言われても、
単純に どうもありがとうね!と思う。
多少的外れなセリフだったとしても
精一杯励まそうとしてくれている気持ちが伝わるから
わたしのためにありがとう、と涙が出る思い。

そしてこの方は「わたしたち癌患者は」と
代表のように語る。
いや、みんながそうじゃないと思うよ。
賛同してる人は確かにたくさんいたけどみんなじゃない。
わたしは違うよ、と明らかな反発を覚えたよ。

ふと思ったんだよ。
果たして病気する前はこの方、
こんな性格だったの?と。
(いや、知らんけど。知らんけどもね。)
誰かお友達や家族がが病気になった時
ピュアな気持ちで相手を思い、
励ましたことはなかったのかな?

あの時の自分は自惚れていた、
本人が希望しないセリフでもって
励まそうとしたことは間違いだった、
デリカシーがなかった、
と、思ったんだろうかね?
だとしたら、世知辛いな。


患者や患者家族の心に寄り添うつもりのない
お医者さんの事務的な話し方とか
面倒がって突き放すような話し方とかはたまに聞くけど、
そういうんではないからね。
相手に寄り添い、励まそうとする人の言葉だからね。
それを「そんなこと言われたくない」と思うなんてことは、
うーーーん。やはり健全でないよ。


この方、癌治療と並行して心療内科にも通うとか
これからは通ってみるとか
そういうのも必要じゃないかと思ったんだ。

母も持病の循環器系の発作が大元の原因で
去年の今頃上に書いたような感じになってて、
もうどんなふうに接してあげても
「めんどくさい病人様」になっちゃってたことがあるんだけど、
ある日母の主治医が見兼ねて
心療内科を紹介してくれ、母は救われたのでした。
今は以前より慎重にはしてるけど
ほぼほぼ元通りの母になって暮らしているよ。


それにしてもね。
このコラム?を読み進めるうちに
ジワリと思ったことは、
(また身も蓋もないこと書くけど、)
超大雑把に言えば、病気しようがしまいが
治ろうが再発しようが
みんな、みーーーんな、遅かれ早かれ
100%の確率で死んでしまう、
ということはお忘れではないかな?
ということだった。

ちょっとややこしくなるから
ずっと生きておられるデーモン小暮閣下のことはコッチに置いとくけど。

もう、癌になったアナタだけが、わたしだけが
特別に「死ぬ人」と決められた不幸な存在、
というワケではない。

あのコラム?を書いていたのは海外の方らしいから
当てはまらないかもしれないが
日本国内のことだけで言えば、、、

統計では日本人の2人に1人が癌を経験する。
3人に1人が癌で死ぬ。
そして全員が何らかの原因で必ず死ぬ。

↑最後のは全人類にあてはまるよ。
デーモン小暮閣下以外のね。
(人類でなしにデーモンだから

そして女性のうちの12人に1人が乳癌になる。
今乳癌患者でない人が
これから乳癌にかかっちゃうことだってあるかもしれないし、
「癌になったことのない人にはわからない」
などと言うもんじゃないと思うんだ。

相手の方がいつか癌にかかっちゃった時
「やっとあの時のわたしの気持ちがわかった?」と言うの?
言わなくても、そう思うの?
そんなの、なんかいろいろ寒すぎるね。

そもそも、世の中のことや人生を、
癌患者と癌患者でない人とに分けて語るのは違うと思う。
病気になったらダークサイド、
ダークサイドに堕ちた人たち同士でなければ
気持ちはわからない、というものではない。
ちょっと囚われすぎじゃないかと思う。
そんなに特別なことじゃない。

そしてね。
死ぬのが怖くて生きることができないのは
人生がもったいないよね。
せっかく治療までしたのにね。

やるべき事をやったなら
あとはもう、笑って生きていいんだよ。
本来そういうものでしょ。
そうなるための手術や治療だったハズ。

それなのにそうはできずに怯えて、
不信になって、いつも頭から離れず
疑いながら生きるって、辛かろうね。


あらゆる治療をしても再発してしまう人はいるから、
わたしだって本当は絶対大丈夫!とは思わないけど、
大丈夫になるように頑張ってきて、
根治を目指して信じて生きている。

もし再発してしまったんだとしても、
そこからまたやるべきことをやるだけ。
自分の命に最善を尽くして
死ぬまで精一杯生きるだけ。


ところで冒頭で
「熊に出会った時死にたくない!!と思う」
と書いた。
いずれみんな死ぬと知っているし、
そしてそんなに長生きしていたくもないわたしだけど、
痛いのはイヤだから、熊に遭遇したのがどんな高齢であったとしても
1度は逃げようとすると思う。
だって熊に食われたらちょー痛そうだもんね。

だから、この辺はわたしの中の
ボーダーラインちゅーかね。
すごい勝手なこと書いてると思うけど。
熊に会ったら逃げようなどと思わず
自然の一部に還ろう、潔く熊に食われよう、と
ボーダーラインを引いている人もいるかもしれないね。
そういう人から見たらわたしは
文字通りの往生際の悪い人間だろうな。


つまりね。
ボーダーラインは各々の中にしかない
言わば自分勝手なマイルール。

だから、今日のこのクッソ長いブログを
書くきっかけとなったコラム?を書いていた方も、
心の中にボーダーラインを決めていて、
「いつであっても癌死はしたくない」と思っているのだとしたら…
あぁ、そうか、いつまでも健康で、
最後は老衰で眠るように、という理想があったとしたら…
乳癌にかかっちゃった、ということは
それだけで大きな誤算になるのかな。と。

それに、今後も長い年月、守るべきものがあったり
見守らねばならないものがある人は
死んでる場合ではないから、
リアルに死を予感させるものがチラついた時
怖くなるのは当たり前なのか。
とも思ったよ。

そうか。
わたしとは立場が違うんだな。

散々いろいろ書いてきて「立場の違い」とか
こんな結論とは自分でもちょっとアレだな~と思うけど。

でもね。でも。
せっかく生まれてきたのなら、
せっかく一度は命拾いをしたのなら、
本当の意味で生きた方がいいと思う。
病気に人生まで乗っ取られないで欲しいな。
どうせなら笑顔で暮らしていって欲しいな。
と思うのでした。

そういう気持ちが
「乳癌を乗り越えてほしい」
というセリフになり交わされたんじゃなかろうかね。

この方には是非とも心療内科に行ってみてほしいな、
と思ったのでした。

おわり

サラッとヌルッと

こないだの記事で書いた
腫瘍マーカーの測定値「N」とは?という疑問ね。

※過去記事「N」
http://clichang.hatenablog.com/entry/2017/03/31/134921

この記事を書いてすぐに
思い出したことがあったんだ。
「わたしのお友達の中に、こういうことに詳しい人がいるじゃんね(・∀・)」

意味不明なことが書かれていて
自分の体に不安があるとかじゃなく。
ただもう単純に「コレ何?」という興味本位。



その、化学に詳しいお友達 ミカさんsaid,
「多分、Nullの略ではないかと。
Nullの意味はゼロ。つまり不検出ということ。」

ほぇ~!φ(゚▽゚*)メモメモ「ヌル」
スゴイな、そんなサラッとヌルッと答えられるだなんてさすがだよ~!


不検出。
それは検体エラーということではないの?

ミカさん
「エラーだったら再検するから、
ゼロだったんだと思うよ。よかったね!」

つまりそれって癌細胞(が生産してる物質)が血液中に検出されなかったということか。
癌細胞はなし!ということだね!
それは嬉しいや!

※多少数値があったとて、
それはその人ごとに違うらしいです。
その数値を指標にして、
そこからズキューンと病的に上がっていないかをみるものらしいね、腫瘍マーカーて。
癌以外の別の要因で上がったり下がったりもする。
あくまで参考程度にみるもので
それで癌が確定するわけではないから、
腫瘍マーカーの数値で一喜一憂するのは間違っていると
A先生はいつぞや言っていた。
ということも念のため記しておこうと思う。


わたし、学生の頃から化学も科学も
ほんとに苦手だったから、
化学的なことをお仕事にして
バリバリ働いてる友達をみると眩しいよ。

科捜研の女」みたいでカッコイイね!
とミカさんに伝えたものの、
それって褒め言葉として伝わったかどうか不安になった。

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でも、ミカさんは科捜研の女を知らないって言ってたからちょっとよかったな、と思いました。
(今日は小学生の日記のような〆にしてみたよ。)

おわり。

春のバイト

元々の仕事以外に、
とあるレジャー施設で繁忙期だけの短期バイトをやっている。
春と、夏、秋。

去年その3シーズンを少しずつ働いたんだけど、
また今年も繁忙期の春になる前に
連絡が行くだろうと言われていた。

けど、なかなか声がかからない。
アレ。
もしかしてわたし見限られたかしら。
「あのヒト使えないから もうイイよね」とか。

そしたら3月も半ば近くになって
アルバイトの女のコからLINEが届いた。
「クリコさんから返事が来ないって係長が言ってるんだけど、
今年はバイト来られないの?」

ぬ???
え。ウソ。メール来てたのかな。

「今メールボックス調べてみたけどメール来てないみたい。
もしかしてウッカリ消しちゃったのかも。
是非また働きたいよ!」

「e-mailではなくて、
お手紙で連絡行ってるハズだよ」

マジで。
届いてないよそんなの。

いや待てよ。
届いてたのか?
もし届いていたとしてだよ?
わたしだったらここにしまうだろうな、
という棚を探ったら。。。

封筒出てきた(白目
うおー。
しかも開封して中を読んだ形跡すらある(目玉一回転


消印を見たら、放射線治療通ってる真っ最中の日付だったよ。
あの時通院に必死で、ヘロヘロだったり
ゲロゲロしてたり、クルクルしてたりしててさ。
手紙を受け取り封を開け、
読んで、しまったという記憶が丸でない。
なんかそこそこ普通に暮らしていたようなつもりでいたけど、
結構必死だったんだな。


早い人ではもう3月から働き始めているってさ。
でも3月はわたし、放射線治療が終わったばかりで
少し休みたかったのと、
確定申告と、ライブの練習で結構忙しかったから、
3月から働き始めてイイよてなっても
下旬からしかシフト入れてなかったかもな。

だがしかし。
4月からはちゃんと働きたい!
すぐにカカリチョにメールした。

そこからはスルスルと事は運び、
週末だけまたバイトさせてもらうことになったんだ。


4月になったよ。
今月のアドベントカレンダー(ノルバデックスの薬ケース)は、
丸々太ったニャンコたち!

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お友達のうりこさんが送ってきてくれたんだ。
アドベントカレンダーに使ってね」と。
カワイイな♡



さて。4月1日。
半年ぶりの職場へ。
またお世話になりますー。とか言ってさ。

夏のしこり発見、検査の最中も
このバイトには入ってたから、仕事中の雑談で
「今検査してるんだ。癌じゃないといいな」
て話も何人かとしてたし、
「やっぱ癌だった!」て話もしてたから
事情を知ってる人たちは
もう大丈夫なのか?しんどくはないか?
気づかってくれてね。

みんな心優しくて、いい職場なんだよな。
スタッフの8割が女性なんだけど、
よくありがちな派閥なんかもないし
ギスギス・ネチネチしたところが一切なく。
わたしいつも職場の人間関係には恵まれてんの。

わたし元気ですー!と報告して
顔を見たら安心してくれた様子。
ほんとに元気そうだもんな。
ホルモン剤の影響からか、
ずーと腹減っててよく食べるし、
また3kgくらい太っちゃってさ。
(それはそれで困るんだけど。)
顔丸くして笑ってんの見て、安心してもらえたと思う。
ご心配をおかけしました!
もう、大丈夫なんだ♡


んで、その席で
実はスタッフのひとり、〇〇さんが双子を妊娠したんだよー!
という報告を受け
キャー!マジでー!スゴイー!おめでとうー!
とひとしきり喜んだあと不安になってきて
「え…もしかしてエイプリルフールのウソとか?」
と訊いてみたけど本当のことだったよ。
いいニュース聞いちゃったな♪


そして仕事中、折り紙で鶴を
沢山折ってる女のコと持ち場が一緒になって
何作ってるの?と訊くと、、、

「わたしから言っていいことではないけど…
実は□□さんが子宮に癌が見つかって…
今度手術なんだって。
それでみんなでナイショで千羽鶴を折ってるの。」
と。

うおぅ…(´nωn`)
できればコッチの情報が完全に
エイプリルフールのウソであって欲しかった。。。

毎年受けてる会社の健康診断で見つかって、
去年はなくて、こないだ見つかったばかりの早期発見だったんだって。
それは不幸中の幸いだね。
早期発見の重要性をわたしは身をもって知っているよ。

検査や告知や手術、いろいろ大変だろうけど
□□さんはきっとすぐに元気になって戻ってくるよね。
そんな話をしながらわたしも
いくつか鶴を折らせてもらったよ。


この頃、身近な女性の癌が目立つんだよな。
SNSで知り合った同い年の人もそうだった。
みんな、こんな若いのに。

わたしたちの人生はまだこれからもつづくし
やることいっぱいあるでしょ。
病気なんぞサッサと治してしまわねばね。

そしてわたし思う。
癌への対処は早ければ早いほどいい。
初動がキッチリしていれば、根治だって望める。
極端なこと言っちゃえば、虫歯への対処と同じだよ。


わたしもホルモン剤の影響で
子宮体がんのリスクが2倍に上がるから
年に一度の検査は必須と言われているのだよな。

前回の検査は10何年前。
1度早いうちに行っておかなくちゃいけないんだよな。

はー。
めんどくせーなー_(:3」∠)_

↑散々 早期発見、検査大事とか言っておいて
最後に台無しなことこと書くヤツ。

「N」

こないだの血液検査の結果を
家に帰ってから項目ごとに調べて書き込んでみた。
わたしこういうの好きなの。

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だったらもうちょっとキレイに書き込めばいいのにね。。。

A先生が言ってたように
どれも正常値内で問題まったくなし。
癌だった、ということ以外はもう健康優良児。
(児じゃないけど。)


でも最後の項目の、
乳癌を示す腫瘍マーカーの測定値、
「N」てなんだろうか?

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正常値は0~25.0って数字なのにNとは。


腫瘍マーカー「←NEW!」
みたいな雰囲気醸し出している。
確かに血液検査では初めて測定したけどね。


測定値Nの意味を調べてみたけど、
調べ方が下手くそだったのか
結局何なのか全然わからなかったよ。

まぁA先生が問題ないって言ってるんだから
問題ないんだろうね。



…あ。
問題「Nothing」の「N」とか?(゚∀゚ノ)ノ


いや待てよ?
泣く子も黙る、の「N」か?
そんなマズい数値出ちゃってたのー?!てなるから
「N」表記にしといて次回様子見ましょう、みたいな。

そんなのね、情が仇、の「N」だよね。
正直に伝えてもらった方がイイですよわたし!
ねぇ、先生!先生!先生たら!


…先生からの回答は、梨のつぶて、の「N」。
とか?そんなシナリオ?


喉元過ぎれば熱さ忘れる、の「N」?
ちょっとヤバい数値だったけど、
ビックリするの最初だけなんで。みたいな感じ?


いや、長いものには巻かれろ、の「N」か。
ムダな抵抗はしない方がいいってことでしょうか。


成せばなる、成さねばならぬ何事も。の「N」。
治療ガンバればちゃんとした数値に戻るから!ね!的な?


┐(´д`)┌

まぁね。
最初にも書いたけど、問題ないのは知ってるよ。
問題Nothingの「N」てことにしておくよ。


今度A先生に会ったら(て言っても6月だけど)訊いてみよーと☆

乳腺外科 久しぶりの通院2

昨日のつづき!

ようやく呼ばれて診察室へ。
久しぶりのA先生とご対面。

「こんにちは。お願いします」

今考えたら年末に会ったきりで
今年初めてだったから
「あけましておめでとうございます」
てご挨拶してもよかったかな。

今日もカリッときれいに刈り上げられた髪のA先生。
いつもキチンとしているよ。

「まず、先ほどの血液検査ですね。
何も問題はないようです。
検査結果の用紙はお渡ししておきます。」

ありがとうございます。

「その後どうですか?」

ノルバデックス、飲み始めてすぐに副作用が出てしまいました。
軽いめまいと吐き気です。
放射線治療に通ってた頃には吐いたこともあって
今はだいぶ落ち着いたものの
たまに食後に目が回ります。
それでも胃薬を飲むとマシになるので
胃薬を30日分くらい欲しいです。

「そうでしたか。
それで続けられるようならホルモン剤は続けた方がいいので胃薬だしますね。」

触診と、エコー。
「右も左も問題ありませんね。」

ヨカッタです。
ありがとうございます。

「採血は半年に一度でいいと思うので
次回6月は採血なしで直接ここへ来てください。
それでは今日はコレでおしまいです。」

5時を回っていたけど、
まだわたしの後にも患者さんが何人もいたし先生の診察はまだ続くんだな。
忙しい時は夜まで診察は続くという。

「先生、毎日お忙しそうですね。
お体にはお気をつけてお過ごしください。」

先生は笑っていた。

あと何日かしたら再手術が決まっている、
仕事先のくりこさんのことを思い出して
くりこさんも、ここへ来たらよかったのに。
A先生に診てもらったらよかったのに。
と思いながら診察室のドアを閉めた。

後で気づいたけど、エコーのあと服を着る時
キャミソールに入れてたカップがズレたらしく、
ニット越しに見えるおっぱいが3つになってた。
内のひとつはB地区浮いてたね。

きゃー(*ノдノ)ってなりかけたけど
周りにいる誰も、わたしのおっぱいなど見てなかったわ。
他人はそこまで自分に興味なんてない。

そしてさっきまで話してたA先生にいたっては、
逆に生おっぱい見られちゃってるし触診まで。
いやそれどころかエコーでおっぱいの中まで見られちゃってるもんね。
服越しのおっぱいが何だというのだ。
生娘でもあるまいに恥ずかしいことがあるもんかよ。
歩きながらカップを直しつつ会計カウンターに向かったよ。
中年になりずいぶん図々しくなりましたわたし。



さて。
お会計の順番を待ってたら、携帯に着信が。
くりこさんからだったよ。
すごいタイミング。
さっきくりこさんのこと考えてたんだ。

慌てて外にでて電話をとると
わたし、こないだ仕事で提出した請求書の金額、間違ってたんだってさ(白目
足りなかった分は来月に回していいですか?
って確認の電話だったよ。
すすす、すみません。。。
それでお願いします。

実は今K病院に来てますよ。
わたし順調だそうです。
くりこさんも、28日の手術頑張ってくださいね!
と伝えて電話を切った。
くりこさん、
わかったわー!頑張ってくるー!
とか言ってた。
あーあ。
くりこさん。K病院に来たらいいのに。


日の暮れてきた商店街を歩いて帰るよ。
携帯にメモった買い物リストを見て
買い物しながらね。
帰りの電車、絶対混んでる時間帯だし
荷物重たいの大変だろうけどイイや!
と思ってアレコレ買い込んだよ。

そしてリストには入れてなかったけど、
小さな商店で懐かしいお菓子を見つけて
2つずつ買うことにしたんだ。

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レジに持っていったら、
お店のおばちゃんが何やら慌てて
「コレね、賞味期限切れてるの」て言う。

あら。回収し忘れか。残念だわ。
と一瞬思ったんだけど、
「だから売り物にならなくて。
もしあなたがイヤじゃなければもらって?」
と言うんだよ。

えぇ?イヤではないです。
でももらうというわけには…。
せめて半額とか値段つけてくれたら買います。て言ったんだけど、
お店の人も
「売り物にならないの。
アナタがイヤじゃなければ!
イヤじゃなければね?もらって?」とひかず。
じゃあ遠慮なくいただきますーて。
もらってきちゃった。嬉しい♡

これくらいの期限切れ全然気にしないよわたし。

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地道に生きてるとイイことあるもんだな!
(賞味期限切れの駄菓子で幸せになれちゃう安いわたし)

めでたしめでたし。

おわり。

乳腺外科 久しぶりの通院

3月23日
放射線治療から1ヶ月が経ったよ。

そして最後の受診から3ヶ月ということで
乳腺外科の診察。予約は15時20分。

お昼ご飯を食べて少し休んでから家を出発。
久しぶりに病院へ向かって
「あれ?こんなに遠かったっけ?」と思ったよ。
片道2時間。
よく2ヶ月近くも毎日毎日この距離を通ってたもんだな。
エラかったぞわたし。

病院最寄り駅についたら、
商店街をキョロキョロしながら歩いてさ。
コレ帰りに買おうアレも買おうと目星をつけて
忘れないように携帯にメモしながら病院に向かったよ。

この商店街があったから飽きることもなく、
通院の大変さにめげそうになっても
明日も何かおいしいもの買おう…と
自分を慰めながら最後まで通いきったんだもんな。
ありがとう!!商店街!!



病院についた時、間違えて
放射線治療室に一直線に向かってしまった。
受付まで来て、あ!と思った。
今日は乳腺外科だよ間違えた!
放射線治療室の受付はその時たまたまお留守で
誰にも会わずに「間違えた」と悟られることなく
その場を立ち去ることができた。

でもわたし治療室のスタッフさんたち好きだから
会って、元気ですよーと言いたかったような気もしてきた。

しかし習慣とは恐ろしいものだね。
ボーッとしてたら慣れたことをしてしまう。

今度こそ、ちゃんと受付を済ませて、
採血コーナーでチクンして2本血を抜いてもらったよ。


そして乳腺外科の待合スペースへ。
泌尿器科とか眼科も近いから、
老若男女いろいろな患者さんがそこかしこに座っていた。
予約して行ってるけど予約時間通りにはいかなそうだな。
本でも持ってくればヨカッタ。


予約時間から1時間が過ぎ。
診察室から夫婦が揃って出てきたな~と思ったら
すぐに病院スタッフさんが後を追うように来て
「これが入院案内です。当日は~」
という感じで説明を始めた。

いつぞやのわたしと夫を
後ろから見ているようだった。
いろいろ心配なこともあるでしょうが
A先生にお任せしておいたら心配ないですよ。
どうかお大事に。

日が暮れはじめて、
他の科の患者さんたちも診療を終えて帰っていくから、
待合スペースに座ってるのは乳腺外科の人たちばかりとなった。

もうただ座ってるだけなんて
もうほんとにくたびれちゃって
ふんぬ~~~!と椅子に座ったまま伸びをしたら、
前の椅子に足がコツっとぶつかってしまった。

60代くらいの女性が座ってたんで
「あ。すみません。」
と謝ったら、その方はふり返って
「いえいえ。大丈夫。
あなた予約時間は何時?」と訊く。

「3:20です」

「わたしはね2:40なんだけどまだ呼ばれないのよ。」

うひー!!マジですか!!
もうその時既に4:30を回ってた。

「疲れるわね~」

「2時間待ちとは。
ほんと。疲れますね〜」

「しかもわたし、ずいぶん遠くから来てるの。
だから余計疲れちゃって。
東京は東京なんだけどね。
〇〇市っていうの。あなたご存知?」
て言われて

「えぇ!」てなった。

「〇〇市ですか!いや知ってるも何も!
わたしも〇〇市から来てるんです!」

すごい偶然。同郷だったよ。
一瞬\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/ワァイ てなった。

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「温存したの?」って訊かれて
えぇ。と答えると

「じゃあ 放射線通ったんでしょう?
すごく大変だったと思わな~い?」て。

あぁ…!!
あの苦労を同じ体験でもって知ってる人がここにいるー!!
と思ったらテンション上がっちゃったよ。

その人は一年前に放射線が終わってたんだけど、
なんと昼間仕事をしてから
夕方、放射線治療に来てたって。

わたしは下準備はあれど仕事は月1しか出かけず
それも治療日とはかぶらぬ日曜日だから
電車が混まない時間帯を希望して
ただもう通うのみって感じだったけど、
よくぞお仕事しながらこんな遠くまで毎日通いましたね~。

どうやって癌を発見し、
どこの病院にかかり、
どんなことを言われてきたのか、
そしてどうやってこの病院へたどり着いたか、
お互いに話してるうちにその方は呼ばれて
いそいそと診察室へ入っていった。

5分後に診察室から出てきて
「それではお先に失礼するわね。
お大事に。帰りは気をつけて。」
と帰っていった。
またここから2時間かけて帰るのでしょう。
また3ヶ月後もあの人に会えたらいいな。

人と話してると待合時間もあっという間だったよ。
結局わたしも予約時間から
2時間経つ頃にようやく呼ばれた。



…なんでたった1度の「診察に行ったよ」の記事が
こんなに長いんだろうねわたし???

ちょっとまだつづくんだけど
(そらそうだ、まだA先生に会ってないもんよ。)
長くなり過ぎたから、つづきはWebで!

じゃなかった!
また別の日に!

読んでくれている方々、
遅々として(乳腺ネタだけに「乳として」でもいいかもしれない。←とか余計なことばっかり書いてるから)進まぬブログですいません。

ダム決壊

ホルモン剤(ノルバデックス)を飲み始めてから1度目の生理は
余計な広告なしにイキナリ映画本編!
アレッ!映画泥棒のくだりは?
違法アップロードの説明した?みたいな
唐突な始まり方をしたんで
次もそうかな、と少し警戒はしていたんだけど、
生理日程はいつも順調そのもののわたしなのに
待てど暮らせどやってこず。

あら~、もしかしてわたし
ホルモン剤でついに生理あがったかも。
とか考えていたのだけど。
調べるとノルバデックスには生理を止める効果はないそうで。
単なるホルモンバランスの崩れで
遅れているだけだとどこかに書いてあった。

体調も少しずつよくなってきていて
なんか完全に油断してたんだけど、

前回からピッタリ60日経った先日、
「はい!!ダム決壊!!」
とばかりに突如やってきたんだよ…!!

ほんと「突如」。
すん~ごいの。
なん~にも前触れもなしでさ。
「お待たせいたしました~そろそろ放流よろしいでしょうか~」くらい言ってはもらえまいか。
「ダム決壊しそうです!!」の緊急放送くらいはかけてはもらえまいか。

もう心理的にも物理的にも
何の準備もしていなかったよわたし。

しかも生々しいこと書くけど、量もすごかった。
さっきの決壊でダム職員もろとも流されたかな、ちゅーくらい。
調節するというか堰き止める人はもう誰もいない感じで、
…いや。いないけどね?
もともとそんな職員わたしの股にはいないけどね?

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いや、織田裕二もいなかったよ?
奥遠和ダムじゃないし。
ホワイトじゃなしにレッドだし。
このダムに職員がいたハズなのに
今やいないようだ、という比喩で書いてるけどさ?

それくらいに、ずーと流れ出つづけているという。
また生々しいこと書いちゃうけど、
物理的用品があっという間に端から端まで真っ赤っかになる。
タップタプしてんの。

まったくこんなの初めてだな。
そんなビックリを過ぎたら、
その後はむしろ快感すら感じたよ。
デトーーーックス\( ´ω` )/ウフフ モットデローー
って感じで…!

そしてこのダムの決壊フェスは丸2日間つづいた。
そして4日で宴もたけなわ。
また来るね!と言ったかどうかは知らないが
アイツは去っていったのでした。
(↑織田裕二のことじゃないよ)

ホルモン剤を始めるにあたり
乳腺外科のA先生も確かに3ヶ月前に
「1度目の生理は量が多く、2度目からは反動で少なくなります」
と説明していたっけね。

わたしの場合1度目はそこそこ、
2度目が決壊フェス、となったワケだ。
3度目は先生の言う通りに少なくなるのだろうかね。

そして生理の去った今、
ホルモンバランスがまたガタガタになったのか
目眩が少し強まってしまったんだけど
まぁコレもおいおいよくなるでしょう。
日常生活に支障はありませんよ。

明日は乳腺外科に3ヶ月ごとの通院日。
いってきまーす!