ここにある。

2016年夏。乳癌になっちゃったよわたし。

「今」にこだわる

前の記事で
「外科的生検は細胞診の結果を待ってからと決まった」
って書いたんだけど。
実はそう決めるまでにもすごく迷ったよ。
ほとほと困り果てちゃって。
夫と2人でよくよく話し合って、やっとこ出した答えだった。

そんなワケでね。
術前の血液検査までしてしまったけど、
ひとまず外科的生検はキャンセル。

まだ細胞診の結果も聞いてなかったけど、
あの感じでは検体エラーだと思ってた方がいいだろうな。



じゃあどうするのん?
細胞診の結果を聞きに行く日まで、
いろいろインターネットで調べた。

そしたらセカンドオピニオンをメールで受け付けてくれる先生がいた。
ダメ元でメールを送ってみたんだ。
一連の流れと症状を書いてさ。

そしたら翌日に返信をいただけた。
うぉー なんて迅速な!
お忙しいでしょうに、ありがたや ありがたや。

「8mmで針生検ができないなんて技術力に問題がある。
絶対に経過観察などしてはいけない。
ちゃんと針生検をやってくれる病院へ移るべき。」

かいつまめばこんな感じの回答だった。
もっと強く。詳しく書いてくれていたけれどね。

わかりました!
キッチリ白黒つけるまではわたし!
絶対 経過観察などに甘んじません!

もう病気なら病気ってわかった方がいいんだよ。
宙ぶらりんが一番イヤだよね。
病気なら、治療しなくちゃいけない。
そして治療するなら、今しかない。

とことん「今」にこだわるよ、わたし。



というのもね。
一緒に暮らしてる2人のニャンコは兄弟で18歳。
年齢の割に若く元気だけど、それなりに持病もある。
毎日の薬はかかせない。

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そしてこの先もっと年をとったら、
あらゆる場面で介助だって必要になるでしょう。
そんな時、飼い主であるわたしが病でヨレヨレになってたら
2人のこと世話してあげられないもんね。
まだ元気でいる「今」のうちに わたしは病気を治してしまわなくちゃいけないのだよ!

じゃさ。
ちゃんと針生検してもらえる病院てどこだろか?
行ってみなくちゃわからないとか、賭けだな。

メールを出した先生のいる病院だったら確実だろうね。
でも遠いよね。片道2時間半もかかっちゃう。
やはり市内で探そう。

そしたら思い出した!
「わたしの従姉妹 みっちゃんが同じ市内で看護師をしている…!
そういう情報に詳しいかもしれない!」
持病のある夫が通っている病院で看護師してるのですよ、みっちゃん。
コレも完全に偶然だったんだけど。

おぉ。みっちゃん。お久しぶりです。
夫がいつもお世話になります。
電話してみたよ。

あのね。カクカク云々で。
あ、いいの、違うのよ、
心配しないで、病気じゃないだろうけど
念のため調べたいだけなの、
そうなの、それでね。
針生検を確実にやってくれそうな先生のいる市内にある乳腺科はどこかしら?
あぁ もう市内でなくともいいや。
検査してもらいたいだけなの。
8mmのしこりを狙い撃ちできる先生を教えてもらえないかな?

みっちゃんの勤める病院の先生に訊いてくれるって。
翌日 みっちゃんから連絡があって、
H病院がいいみたいよって教えてくれた。
その根拠もね。

わー!嬉しいよ みっちゃん!
こんなに迅速に。
ほんとうにありがとう!

わたしのかわいいクリコちゃんのためだもの、
これくらいなんてことないよ。
検査頑張ってね!
なんともないといいね。て。

みっちゃんはひと回り離れた従姉妹で
わたしが赤ちゃんの頃からかわいがってもらっておるのです。

じゃ、細胞診で結果が出てなければ H病院へ転院しよう。



そして。
長かった、検査から2週間後の8月23日。
夫と2人でM病院へ。
細胞診の結果を聞きに。

「やっぱり細胞が採れていませんでした。」

アオキくん似の先生、実に流暢な日本語でおっしゃった。(日本人だけど

…ホラね。
やっぱり検体エラーだった。

それにしても優しくないな。
検体エラーなんて半月も待たずともわかることなんじゃないのかな?
細胞があればそこから突っこんだ検査をするんだろうけど、
ないんだもんね、細胞。
あ!ない!って、それだけのことなんじゃないのかな。
素人だから事情はわからないけど。
ダメだったってわかったなら予約日を待たずに電話ででもそういうの、
お知らせしてくれたら良かったんじゃないのかな。
と思ったよ。

なんでこんなことにこんなに時間がかかるのかな。
しこり発見からひと月かかっても
まだコレが何かわからない。


夫もやはり、流暢な日本語で言った。(日本人

「では、針生検をやってもらえる病院に転院します。
紹介状をもらえますか?」

ひゅ~ カッコイイ!発音サイコー。

すると先生 笑顔でおっしゃった。
「もちろん、イイですよ!紹介状を書きますね。
キッチリ検査してもらってきてください。
でも僕は、このしこりは良性だろうと確信してますよ。
ニコッ」

さようなら。アオキくん似の先生。
お世話になりました。
ね。アオキくんに似てたでしょ?
うん。似てた。夫公認。

数日後、もう来ないであろうM病院へ、
H病院宛の紹介状を受け取りにゆきました。
とさ!はー。やっとここまで来たか。

ね。近所だから便利と思って
病院どこがいいか調べるのすら面倒くさがって
結局回り道になっちゃってる。
一番面倒くさいことになっちゃったね。