ここにある。

2016年夏。乳癌になっちゃったよわたし。

ホルモン食べ放題

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前回の記事で
「次はまたH病院に検査依頼をしたことを書く」
って予告したんだけど、
カレンダー見たらその前にまだ書くことあったので
こちらを先に。
(なるべく時系列で書きたい)


2016年10月3日

従姉のみっちゃんに、会いに行った。

H病院で針生検をやってくれる
キャリアのある先生がいることを教えてくれたみっちゃん。

あれからひと月とちょっと経って、
今やH病院での検査も終わり、結果が出て、おかげで早期発見できたこと、
この後の転院先も決まったこと、
伝えに行こうと思って。

迅速に動いてくれたこと、お礼を言いたかった。


「みっちゃん。 いつぞやはありがとうね。
カクカク云々になりました。」

「そうだったの。よく頑張ったね。
でも早期発見でよかった!
手術もうまくいくように、祈ってるね。
何かできることがあればいつでも声かけてね」

みっちゃん ありがとう。

H病院の先生はベテランて感じで、
説明もわかりやすかったよ。
針生検は初めて受けたけど、
きっと上手なんだろうなと思ったよ。
手際がよかったもの。
検査の機械も最新で、写りがすごくキレイなの。
紹介してくれてありがとうね。


看護師さんがキツいこと言うよ、とか
面倒な人扱いされてちょっと悲しかったってことは黙っておいた。

もう、コレでいいのです。

わたしのあのしこりは
2人のお医者さんが良性と見間違えるくらい 紛らわしいものだったんだろうし、
でも悪性を疑う要素がひとつでもあるなら
検査はサッサとやっちゃった方がいいってこと、
きっときっと、H病院の先生も実感したろうと思うもん。
自分の長いキャリアを持ってしても、
間違うこともあるとあらためてくれたと思うもん。


みっちゃんは言った。
「ゆかちゃんもね、昔摘出の検査したことあるんだよ」

ゆかちゃんとは、みっちゃんのお姉さん。
つまりわたしの従姉。

へぇ、そうだったの!

「もう25年も前の話だけどね。
しこりが見つかって、中身が液体だから注射針を刺すことができなくて、
摘出して病理検査に出してみたら
結局良性だったんだけどね。」

それはヨカッタね!

「摘出したところ、見せてもらったことあるんだけど、
傷もそんなに目立たなくなってて、
形も崩れたりしていなかったよ」

そうか、摘出した先生もお上手だったんだろうね。
傷がひどく残らなくてヨカッタね。
25 年も前じゃ ゆかちゃんもまだまだ
若い娘さんだったろうからね。


みっちゃんはきっと、
これから部分切除の手術を受けてくるわたしに
「きっと傷もそんなに残らないよ、大丈夫」
と、伝えてくれてたんだろうね。
ありがとう。



わたし 親戚筋に乳癌になっちゃった人っているかしら?と
わかる限りの血縁者を思い出してみたんだけど、
誰も乳癌はいなかった。
胃癌・肺癌、盲腸とか、あと循環器疾患はいても乳癌は聞いてない。
(結構密に連絡を取り合ったり 顔を見せにきてくれる親戚関係です)

遺伝要素の可能性も高いという乳癌だけど、誰もいないのか。

と、そこで気づいた。

…そういえば伯母さんや従姉妹たちはみんな、
みんな、みーーーんな、子供生んでる。
子供なしっていう人、わたし以外誰もいない。

あ、それか。と気づいたよ。

女性ホルモンをエサにしてるタイプの癌だって
針生検の結果で出てきてたもんな、そういえば。
私と体質が似ていたんだとしても、
みんな乳癌にはなったことがないというのは、
もしかしたら違いはそこだけだったかもしれない。
「子供を産んだか、産んでいないか」。

妊婦している間はおさまるホルモン、
わたしは妊娠したことないからジャンジャンバリバリ出てきちゃって。
たまたまそこへ現れた癌が元気になっちゃって。

癌細胞にとっちゃ、閉店・休店もない、
しかも無料のホルモン食べ放題のお店みたいになっちゃってたんだな、わたしの体。
ヨロレイヒ~\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/


クソ。

月に何日間か、ホルモンの関係で気分が落ちたり、
ほんのほんの、ほん~のちょっとしたことで
ムキー!ってなるくらいにイライラしたりすることもあるし、
ホルモンてこんなに影響の強い存在なんだね。

生き残るためには必要なものだけど、
過ぎたるはなんちゃら。
病気にもなるなんてね。

へーんなの。