ここにある。

2016年夏。乳癌になっちゃったよわたし。

放射線治療1日目

2017年1月16日から
週に5日(月~金)を6週間
合計30回の放射線治療開始!

初日は放射線科のM先生の診察もあったよ。

「何か不安なことはありませんか?」
と訊いてくれたので
ノルバデックスの副作用で目眩と吐き気があって、
放射線の影響でそれが強まったりしないか心配ですと伝えたよ。

だってゲロゲロしちゃったら、
病院にたどり着くこともできないもんね。

「今、薬でわざとホルモンバランスを崩している状態なんですよね。
だから体が慣れていなくて、
目眩や吐き気が出てきちゃうんです。
しばらくすれば体が馴染んで
そういうのも消えてくると思うんですけど。
もし放射線治療中に吐き気が強くなってしまったら
吐き気止めを処方するので
遠慮なく言ってくださいね。」

「次回、乳腺外科のA先生に
お会いするのが3月下旬なんです。
それくらいになればもしかしたら
今の状態に体が馴染んで、
目眩や吐き気もなくなってるかもしれないですね。
そしたらその時までひとまず様子をみることにします。
もし放射線治療中に吐き気が強くなってしまった時は
お知らせするのでヨロシクお願いします」

「でも、あんまりガマンし過ぎないでくださいね。
この先5年、7年、続くわけですから、
ずーっとガマンしてるのもつまらないですよね。」

M先生も優しい先生。

でも、だからってじゃあやっぱりホルモン治療やめます!
ってことはできないし、
…どうしてもって場合は
止めたっていいのだろうけど、
それでも無治療になるのは
わたしにはちょっと怖いから、
もう続けてゆくしかないんだよな。
薬の副作用は数ヶ月もしたら治まってくると信じて。


んで、乳腺外科のA先生が
半年くらいは貼っておいた方が
傷の治り(見た目的なことでの)がいいと言ってたテープ、
放射線治療中はやはりつけてちゃダメで、
結局はがすことになった。

放射線を照射したところはデリケートになるから
照射後もテープは貼らない方がいいらしい。

まぁ、誰に見せるワケでもないこのおっぱい、
傷が広くなろうが別に構いませんよ。



そして。
診察も終えていよいよ放射線治療。

上だけ病院着に着替えて
靴は院内のスリッパに履き替える。
服と荷物と靴はロッカーにしまう。

体に5箇所書いたバッテン印を頼りに、
1ミリもズレないように
技師さん2人がかりでわたしの体を調節してゆくよ。
最終的には皮膚のヨレ、
背中の下に敷いたタオルのヨレで、
その誤差1ミリを治してゆくよ。
ほんとすごい。

後で形が変わらないように
わたしはこの時点で完全に脱力しておかなくちゃいけない。
深い海から上がったタコみたいな気持ちでいたらいいと思う。
でもニョロっとしちゃダメ。
観念したタコ
まな板の上の鯉でもいい。
でもピチッとしちゃダメ。

じっと動かないようにしながらCTを撮影して、
その後放射線照射。

もっと、なんというかコタツみたいに
照射部がジンワリあったかくなったりするのかと思ってたけど、
そういう感じはなかった。

ベッドの下で、オジサンが
ゼンマイをカリカリ巻きながら遠くからやって来て、
すぐ背中の下まで来たと思ったらまた遠ざかり…
行ったり来たり…
ということを何度も何度も繰り返してるだけで、
つまり音が鳴ってるだけで、
体感としてはほとんど何もなかった。
約8分の照射でおしまい。

服を着替えてお会計して帰宅です。

家に帰ったらおっぱいが痒かった。
コレは気のせいなのかな?
一回目からは副作用も出てこないって聞いたし。

このルーティンを週に5回。

病院最寄り駅の商店街が充実しているんだ。
そこでの買い物を楽しみに。

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うふふふ。
病院にいる亀と会うのを楽しみに。
これから6週間頑張って通おうと思う。