ここにある。

2016年夏。乳癌になっちゃったよわたし。

放射線治療3週目(前半) メモ

11回目

病院着いたらすぐに看護師さんが
「ミノンどうでした?」って訊きにきてくれた。

うん、大丈夫でした。
でもやっぱり食後まもなくの入浴は
これからもやめときます。
あと、お粥生活ももう少し続けます。

放射線科は毎日の通院だし、
その分看護師さんや技師さんとも
会って挨拶する機会が多いから、
ほかの科よりも身近な感じがするよ。
みんな親切。
(親切さは他の科もそうだけど)

若い技師さんたちがテキパキと声を掛け合い
機械を操作して尚且つ
わたしが起き上がりやすいように、とか
なるべく胸や肌を見ないように、とかの
配慮までしてくれているのを見ていてさ、
わたしは今すごくボンヤリしているなと痛感する。
イキナリ年寄りになっちゃったみたいな感覚さえする。

頭も体もフワフワしてて
ゆっくり動かないと
酔っ払ってるみたいで危険だし、
ホルモン剤を飲み始めてから
細かい作業が苦手になってしまった。
焦点が合いにくいし目が回る。
考えもまとまりにくいし、
今何しようとしてたっけ?の連続をし過ぎて
なかなかやろうと思うことが片付かない。
仕事も近ごろ集中してできてない。
神経伝達が鈍いのかなんなのか
笑った顔がなかなか元に戻らない気がする。
一度わははと笑うと笑いっぱなしの顔になってる。
幸せこっちゃね、わたし。


そしてそういう、
薄ノロな今の自分と真逆のところにいる
この若い働き者の技師さんたちを見ていて
どうか皆さん健康でいてくださいと心から祈っちゃう。

そしてみんなキレイな人でさ。
印合わせの時にほんと、こんな。こーんな。
近いところに顔があったりして。
そんな時は女のわたしでも
ハッとするしグッとくる。(田原の俊ちゃんかな



12回目

運行時間の関係で、これまで駅→病院は徒歩。
帰りだけシャトルバスに乗っていた。

駅まで徒歩20分くらいあるから
治療後はできればシャトルバスに乗りたいんだけど、
乗ればなぜか毎回、
同乗のお年寄りのシートベルトの手伝いとか
乗り降りの補助までやるハメになる。
ヒドい時はガバチョとすがりつかれたこともある。
あと目の前でヘニャヘニャと倒れ込んで
「あらあらあら 立てないわ(チラッ チラッ」
とかやられたら無視もできない。

もうほんとなんでなのかな。
わたし充分に中年だけど、
バスの中じゃ若い方だから自然と頼られるんだろうかね。

でも自分のことで精一杯な今は
そういうのなかなかしんどい。
ちゃんと家までたどり着くことを目標に
毎日やってんだわたしもさ。

そして今の時季、シャトルバス内の空気が悪すぎる。
マスクなしに咳こんでる人までいる。
疲れたからってバスに乗って帰る方が
病気になりそうだ…と思い始めた。
新鮮な空気を吸いながら
のんびり歩いて帰った方がいいかもしれない。

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もうやめたやめた!
今日からシャトルバスには乗らないぞ。
行きも帰りも歩くんだ!
歩こう~♪歩こう~♪わたしは~元気~♪

元気ジャネェヨ(-ω-)



13回目

今日から2月。
何て早いのかな。

N先生の診察の日。

食事内容を見直してから
吐き気がだいぶ治まったことを報告。
出していただいた胃薬もきっと良かったと思います。

「それを聞いて安心しました!
あ~ヨカッタ!」
とか言うN先生。

先生だって薬出して終わりでなくて
その後どうしたかな、よくなったかな、と
気になったりするのだろうね。
あ~ヨカッタ!なんて
患者の前で言ってくれるお医者さんてなんかいいね。

そして照射部はまだヒリヒリしたり
しないですよね?って言われて
チクチクはしてます と応えると、

チクチクは、多分手術で断絶された神経が復活してきている証拠だって。
ほうほう。そうですか。
エラいぞわたしの体。
治ろうとしてるだなんて
なかなか健気なとこあるじゃないか。

神経が1cm伸びるには10年かかると言われているとか。
だから、チクチクは一生モノのおつきあいになると思いますよ、て。

チクチク以外には
ムズムズ虫が這ってるような感じとか
つつつ~っと水が流れてるみたいな感じとか。
いろんな感覚がこれから起こってくるだろうから
どうぞお楽しみに!とか
来週のサザエさんは~?的なこと言ってた。

そしてそういう変な感覚は、
雨の日(多分気圧の関係かな)に起こりやすいみたいです。
でも患部に手を当てておくと治まりやすいですよと教えてくれた。

そういう、医学的根拠のない、
こうやるとなぜだか治まる、みたいなことを
教えてくれるのもまた N先生の好きなところだよ。

手当て、って言うもんね。
手のひらからは、気が出ているというもんね。

ミラ・ジョボビッチを一般人化したような
たくましく美しい先生です。
N先生、とかМ先生とか、A先生とか。
わかりにくいからN先生のことは
今後ここではジョボビッチ先生と書くことにしよう。


そしてジョボビッチ先生に
吐き気がよくなってきた、と報告したばかりなのに
家に帰ったら油断して、
晩ごはんの後 揚げたお煎餅ボリボリ食べちゃったんだ。
そしたらたちまち気持ち悪くなっちゃった。

それにしても油っこいものを食べちゃったことを
「油断」と書くとはコレいかに。
皮肉なものよのう。

そしてやっぱり、ちゃんとよくなるまでは
こういうことしちゃいけないんだな。
反省・反省!
(・ω<) テヘペロ☆彡.。(反省の色なし