ここにある。

2016年夏。乳癌になっちゃったよわたし。

入院1日目(2)

2016年11月27日 入院 前回からのつづき!

そんなワケで受付を済ませ
看護師さんに促されて身長と体重を計る。

ビックリしたよ。
わたし秋口から4kg近く太ってた!
寝ぼけて友達には2kg太った
と言った覚えあるけど違うね、4kgだわ。
わたし体重の増減てあまりしない方なんだけどな。

今後はホルモン治療も始まるだろうし
そうなったら体重管理がとても大変て言うから
今のうちから気をつけておかなくちゃだな、
って思ってたのにだよ。
真逆やっちゃってんじゃんね。
まぁこの体重増加に関しては退院してから考えよう。


その後は看護師さんの案内で入院病棟へ。
大部屋(6人部屋)を希望してたんだけど
空きがないってことで4人部屋。

先にいたおばあちゃんが2人。
そして今日から入院のわたしと、もう1人。
二十代前半くらいのお嬢さん。

廊下側のベッドになったよ。
看護師さんからもろもろの説明を聞いたあと、
確認のために訊いた。

「わたし実は何日か前から喉がとても痛くて市販薬を飲んでます。
これ、今晩まで続けていても大丈夫ですか?」
こともあろうに風邪をひきかけていた。
あれほど気をつけろとあちこちで言われていたのにね。
毎月のように風邪をひきかけたり
風邪をひいちゃったりしている。
この免疫の低さたるや。
あるいは 自己管理能力の低さか。

看護師さんは
「このお薬なら飲んでいて大丈夫ですよ。」という。
「ちょっと喉見せてもらえますか?
あーんしてください。
…うん!大丈夫ですね!
喉、赤くないし、熱もないです。
部屋が乾燥しているし、
マスクしたりうがいをして対処してください」
て言ってた。

さっき計った熱はチラッと見たら37.0度だったし
後で鏡で見た喉は真っ赤だったよ。
むむむ?


看護師さんが行ってしまった後は
カーテンを引いてチャッチャと病院着に着替え
ペロッと化粧を落として荷物をしまい
テーブルにティッシュ・タオル・マグカップを並べ
ベッドを倒してみたりあげてみたり。

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うわぁ~♡
病室!
ベッド!
いよいよ入院!

ウキウキ写メ撮ってたりして。
やだもうすごい楽しい!(*≧艸≦)
修学旅行気分。


……そして。
さっきわたしと同じタイミングで入院してきた若いお嬢さんも、
どうやら乳癌のようだということがわかった。
そんなに若いのに…。
ショックだったろうよね…。

そしてこのお嬢さんは
わたしの直前に手術を受けるそうだよ。

なんでそんなこと知ってるかっていうと。
ほら、なんかもう入院すると
その部屋の中にいる人がどんな症状で
どんな手術を受けるとか
今体調がどうとか
オナラが出たとかまだ出ないとかまでわかっちゃうでしょ。
看護師さんや先生とのやりとりなんか丸聞こえ。
そんな感じでそのお嬢さんのことを知った。

カーテンの向こうで折に触れ
iPhoneのカメラシャッター音が聞こえてたから
きっとお友達にLINEしたり
「入院なう」とかSNSに投稿してたりするんじゃないのかな。
わたしと同じに。

年代は違うけど、
同じ日に同じ病院病室に入院して
同じ日に同じような手術を受ける
このお嬢さんにはちょっと親しみを感じているわたしでした。
心の中で「一緒に頑張ろうね」て。
お嬢さんに向けて。


お昼ごはん。写メ♪写メ♪

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そして今日は日曜日で
A先生はお休みのハズなんだけど、
「今日A先生病院に来てますよ。」という看護師さん。
後で回診に来るって言ってました。と。

えぇ!なんということだ!
お休みの日くらいお休みしたらいいのにA先生。
平日なんか朝から晩まで忙しいんでしょうから週末くらい。

後から聞いた話では
携帯の恋愛ゲームをやってる友達が
「医者の彼は休みもなくてなかなか会えない」と言ってた。
わたしリアルで「医者は休みなし」を見ている、なう。


病室にA先生がやってきたのが聞こえた。
まず、あのお嬢さんのところへ。

実はお嬢さん、ずーとヒドい咳をしていたのだよね。
「少し前に風邪を引いて、咳が出るんですけど手術大丈夫でしょうか。」
程度は違うけど風邪ひいただなんて
そんなとこまでわたしと状況似てるよね。
なんて思いながらベッドの上で聞き耳をたてるわたし。


A先生
「この時期には喉が痛くなったり咳が出る人がたくさんいますね。
熱がないのなら、手術には差し支えありません。
ただ、こういう事実を
特に麻酔科の先生に知られてしまうと
手術を延期することになってしまうかもしれません。
延期となれば、次回手術の予約が取れるのは3ヶ月先です。
…後は ご自分がどう思うか、じゃないでしょうか。」

お嬢さん「手術してください」
ということで納得。

「では超音波やりますね」
という先生の声。
しばらくしたらカーテンを開けて出てきた。


次はわたしの所へ。
「こんにちは。よろしくお願いします」

「先ほど看護師から薬を飲んでいると聞きました。」

「そうなんです。
風邪をひいたみたいで。
喉がひどく痛むので市販薬を飲んでいるんですが大丈夫でしょうか」

って言って後悔した。
間違えた。
大丈夫なのはさっきお嬢さんに説明してるの全部きいて知ってた。

一言一句違わないだろうという説明を
また先生にさせてしまった。
もうほんとにスミマセン。。。

「手術は続行でお願いします。
ただもう喉が痛くて仕方ないので
できれば病院のお薬をいただけませんか。
市販薬より効くでしょうから…」
とお願いしてみたら…

「今、薬を出すのはよくないです。
薬を処方された事実があると手術が延期になりかねない。
辛いでしょうけど、うがいをして乗り切ってください。」

…そうか。ナルホド。
だからさっきも看護師さんが
熱はない、喉も赤くないって言ったんだ。
あ、そーお?あら、大丈夫なんだわたし。
って思ってくれたらラッキーくらいに。
暗黙の了解。
手術が延期にならないように
大袈裟にしないでくれていたんだね、看護師さんたち。
ありがとう!
みんなに幸あれ!
喉は痛いけどわたしガマンする!

そんなワケでわたしもそこいらガッテンガッテン!納得したと伝えて
術前の超音波に移ります。

ベッドの端っこに座ってエコーをあてながら、先生、
油性マジックでわたしのおっぱいと脇に落書きしていった。

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ふむ。
太陽の周りを囲む惑星と、流星かな。
壮大なスケール。人体の宇宙。
先生お上手。

A先生はエコーの機械を引き引き帰っていかれた。
先生。そのまま家に帰って休んでください(・ω・`)


このあと、シャワー行ってくださいってことで
先生の描いてくれた太陽系惑星画をこすらないように
鼻歌歌いながらシャワーしてきたよ。

風呂上がりには点滴用の針を入れますよ。
…なんでそういう話になったんだっけな???
針刺してもらいながら看護師さんが
クラゲに刺された時は
海水で洗い流したほうがイイですよってことを教えてくれた。
塩による浸透圧がどうとか。

へー!ためになるお話ありがとう!
水道水で流してしまいがちだよね、そんな時。
海水で洗うのか~。
わたし海入る予定この先全くないけど
もしクラゲに刺されるという万に一つのことが起きた場合
迷いなく患部を海水で洗い流せるよ。

なんやかんや、そんなことしてたらもう
アッちゅう間に夕方になっちゃってさ。
夕飯。

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これ食べたら、手術終わるまで食べられないんだな。
さみしい。

ゴハンのあとは院内を探険しに行ったよ。
いつも人でいっぱいのところが
閑散としてるっておもしろい。


こんなふうにして入院初日の夜はふけてゆきました。
時間経つのがほんとに早い。
やはりここは竜宮城だな。

9時に消されてゆく部屋の電気。
あぁ、たっぷり寝れると思うとワクワクしちゃう。
「寝ていいよ。」
なんというステキな響き。
もう寝る。
わたし寝ちゃう。
ニャンコに起こされることもなくわたし。
今夜はグッスリ寝ちゃうんだ!

…と思ったら。
同室のおばあちゃんの
寝言とイビキがすごかった(ºωº)

でもまぁ眠れなくなるほどじゃなかったよ。
もともとわたしも寝不足だったからね。
家では夫とニャンコたち、今ごろどうしてるのかな…と
遠く離れた家族に思いを馳せているうちにコロリと寝ちゃった。

明日はいよいよ手術ですよ☆



コレを書いている現在2016年大晦日。
年内にリアルタイムに追いつきたかったけど
ちょっと間に合わなかったね。

また来年もボチボチがんばって追いつけるようにします。

みなさん よい年末年始をお過ごしください!
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