ここにある。

2016年夏。乳癌になっちゃったよわたし。

乳腺外科通院 Youは

こないだ 乳腺外科の3か月おきの通院だったの。

もうこれはお約束のように書くよ。
きっとこれからも毎回書くよ。

「遠い!!」(片道2時間半

もうデジャヴかな?くらいに書く。

「よく放射線治療で毎日毎日この距離を通ったな。」

家にはゴハンや薬の世話が必要な超高齢の白ニャンコを
ひとりで留守番させて出てきちゃったもんだから、
なるべく早く帰りたいな と思いながら出かけてってるけど…。

f:id:clichang:20180626150458j:plain

如何せんこの距離だもんよ、
1:20からの予約時間ですんなり終わったとして…
えーとえーと 計算中…ピポパポ…チーン♪
早く帰れたとしても4:30か。

うーむ、でもそんなすんなりいくわけない。
今わたし待ち時間なしで計算しちゃったもん。

きっとどんなに早くとも6時くらいにはなっちゃうな。
もしかしたら仕事上がりの夫のが先に帰宅してるかもしれない。
でも、夕飯の支度もしないで出てきちゃったし、なるべく早く早く帰りたい。
と思いながら診察券を出して待合室で待ってた。

1:20からの予約だったけど、呼ばれたのは2:20だった。
待ってる間はジリジリしたけど、
でも普段から激混みのこの乳腺外科。
1時間程度の待ち時間じゃ短い方なんだよな。

呼ばれて診察室に入ってゆく人は
だいたい10分か、長い人は20分。
病気が見つかったばかりの人には
家族への説明もあったりするから、
もうちょっと時間がかかってる。
後の人も詰まってる。

「早く帰りたい」という気持ちと
「次の人を待たせたら悪い」という2つの気持ちから、
わたし、なるべく素早い動きを心がけます!!
と決めて 診察室に入っていった。


ガラッと扉を開けて診察室に入ったら
鋭角に腰を曲げて挨拶したあと
キビキビとした動きで席につき
質問にも間髪入れずに受け答えよう。

エコーをかける時はカーテンの向こうにあるベッドへ案内され
「こちらを頭に寝てください」
と言われるワケだけどもう何度もやって知ってるからね、
先生が言い終わるか言い終わらないうちにバッグを置いて脱ぎ始めた。

「早くしなくちゃ!」

もう徹底的にコレ。

急いでるからカットソーとキャミソール二枚重ねで脱ごうとしたんだけど、
変に力が入っちゃって、脱ぐ時にキャミソールが
「ビリリーーーッ!!」て裂ける音がした。




f:id:clichang:20180626150521j:plain

You は ショック…

わたしもショック…


キャミソールを見てみたら、幸い 布は逝ってなかった。
脇からウエストにかけての縫い糸が切れたらしい。
一瞬「お前はもう死んでいる」
というケンシロウの声が過ぎったけど。
大丈夫だった。
よかった。よかった。よくない。よかった。


で、まぁエコーやってもらったわけよね。

「問題ないですね」

癌のあった左胸には異常がないのはもうわかってる。
手術してもらったんだし、再発予防にホルモン剤だって飲んでる。
こんなによく観察してもらってる。

どっちかっていうとわたしは
2-3cmの線維腺腫が入ってる右胸の方がいつも気になるんだ。
良性なんだけど。

いつぞや先生にきいたことがある。
「ホルモン治療を続けてるうちに、線維腺腫が消えちゃう、なんてことはありますか?」

先生は
「それはないです。10年とか20年かけて消えることはありますが」
と言っていた。

でもね。
いつもは線維腺腫のところでピピッと機械を操作して
静止画を撮影しているんだけど
こないだは静止画撮らなかったんだ。
あれ!と思った。

もしかして♡
小さくなってきてるとか?
はたまた もう消えちゃってるとか?

などと思ったけど、急いでいたから
「まぁいっか、訊くほどのことでもないな」と判断し
とにかく1分でも早く帰ることを意識して
何も質問をするでもなく
「ありがとうございました!!」
と、破れかけたキャミソールをまた着るわたしだった。

なんか今書いてて思ったけど
「破れかけたキャミソール」て徳永英明の歌みたいだね。
「壊れかけのRadio」的な。
あ。どうでもいいな、ほんとどうでもいい。

そんなわけで今回の通院も無事に終わった。

急いだことであの診察室の中で短縮されたのは
時間にするときっと多分50秒くらいだったんじゃないかな
と思うけどまぁいいや、心がけの問題。
「わたしは急いだ」。
この事実さえあれば。

ところがこの後いつもスムーズに受け取れる薬、
今日は早めの時間に診察が終わったから
薬局前には他の科の患者さんもまだたくさんいて、
なんやかんやで30分くらい待たされちゃったんだな。

病院出て夫にLINEをしてみたら、
どうやら仕事はもう終わったとのことで
わたしより先に帰宅することがわかったから、
白ニャンコは夫にまかせて
わたしはもう慌てることなく 気持ちに余裕を持って帰路についたのでした。

帰宅ラッシュの時間にも被らず
座って帰れたからよかったよ。

次の乳腺外科通院は9月。
その手前に放射線科で通院が8月末にあるんだっけ。
また慌ててキャミソールを You はショック しないように
前もって夫に休みをとってもらい
白ニャンコの心配なく通院したいと思う。

なんだか梅雨だというのに
全国的に30度を超えた暑い日が続いているね。
みなさん気をつけてお過ごしくださいねー!