ここにある。

2016年夏。乳癌になっちゃったよわたし。

入院1日目(2)

2016年11月27日 入院 前回からのつづき!

そんなワケで受付を済ませ
看護師さんに促されて身長と体重を計る。

ビックリしたよ。
わたし秋口から4kg近く太ってた!
寝ぼけて友達には2kg太った
と言った覚えあるけど違うね、4kgだわ。
わたし体重の増減てあまりしない方なんだけどな。

今後はホルモン治療も始まるだろうし
そうなったら体重管理がとても大変て言うから
今のうちから気をつけておかなくちゃだな、
って思ってたのにだよ。
真逆やっちゃってんじゃんね。
まぁこの体重増加に関しては退院してから考えよう。


その後は看護師さんの案内で入院病棟へ。
大部屋(6人部屋)を希望してたんだけど
空きがないってことで4人部屋。

先にいたおばあちゃんが2人。
そして今日から入院のわたしと、もう1人。
二十代前半くらいのお嬢さん。

廊下側のベッドになったよ。
看護師さんからもろもろの説明を聞いたあと、
確認のために訊いた。

「わたし実は何日か前から喉がとても痛くて市販薬を飲んでます。
これ、今晩まで続けていても大丈夫ですか?」
こともあろうに風邪をひきかけていた。
あれほど気をつけろとあちこちで言われていたのにね。
毎月のように風邪をひきかけたり
風邪をひいちゃったりしている。
この免疫の低さたるや。
あるいは 自己管理能力の低さか。

看護師さんは
「このお薬なら飲んでいて大丈夫ですよ。」という。
「ちょっと喉見せてもらえますか?
あーんしてください。
…うん!大丈夫ですね!
喉、赤くないし、熱もないです。
部屋が乾燥しているし、
マスクしたりうがいをして対処してください」
て言ってた。

さっき計った熱はチラッと見たら37.0度だったし
後で鏡で見た喉は真っ赤だったよ。
むむむ?


看護師さんが行ってしまった後は
カーテンを引いてチャッチャと病院着に着替え
ペロッと化粧を落として荷物をしまい
テーブルにティッシュ・タオル・マグカップを並べ
ベッドを倒してみたりあげてみたり。

f:id:clichang:20161231120719j:plain

うわぁ~♡
病室!
ベッド!
いよいよ入院!

ウキウキ写メ撮ってたりして。
やだもうすごい楽しい!(*≧艸≦)
修学旅行気分。


……そして。
さっきわたしと同じタイミングで入院してきた若いお嬢さんも、
どうやら乳癌のようだということがわかった。
そんなに若いのに…。
ショックだったろうよね…。

そしてこのお嬢さんは
わたしの直前に手術を受けるそうだよ。

なんでそんなこと知ってるかっていうと。
ほら、なんかもう入院すると
その部屋の中にいる人がどんな症状で
どんな手術を受けるとか
今体調がどうとか
オナラが出たとかまだ出ないとかまでわかっちゃうでしょ。
看護師さんや先生とのやりとりなんか丸聞こえ。
そんな感じでそのお嬢さんのことを知った。

カーテンの向こうで折に触れ
iPhoneのカメラシャッター音が聞こえてたから
きっとお友達にLINEしたり
「入院なう」とかSNSに投稿してたりするんじゃないのかな。
わたしと同じに。

年代は違うけど、
同じ日に同じ病院病室に入院して
同じ日に同じような手術を受ける
このお嬢さんにはちょっと親しみを感じているわたしでした。
心の中で「一緒に頑張ろうね」て。
お嬢さんに向けて。


お昼ごはん。写メ♪写メ♪

f:id:clichang:20161231120747j:plain

そして今日は日曜日で
A先生はお休みのハズなんだけど、
「今日A先生病院に来てますよ。」という看護師さん。
後で回診に来るって言ってました。と。

えぇ!なんということだ!
お休みの日くらいお休みしたらいいのにA先生。
平日なんか朝から晩まで忙しいんでしょうから週末くらい。

後から聞いた話では
携帯の恋愛ゲームをやってる友達が
「医者の彼は休みもなくてなかなか会えない」と言ってた。
わたしリアルで「医者は休みなし」を見ている、なう。


病室にA先生がやってきたのが聞こえた。
まず、あのお嬢さんのところへ。

実はお嬢さん、ずーとヒドい咳をしていたのだよね。
「少し前に風邪を引いて、咳が出るんですけど手術大丈夫でしょうか。」
程度は違うけど風邪ひいただなんて
そんなとこまでわたしと状況似てるよね。
なんて思いながらベッドの上で聞き耳をたてるわたし。


A先生
「この時期には喉が痛くなったり咳が出る人がたくさんいますね。
熱がないのなら、手術には差し支えありません。
ただ、こういう事実を
特に麻酔科の先生に知られてしまうと
手術を延期することになってしまうかもしれません。
延期となれば、次回手術の予約が取れるのは3ヶ月先です。
…後は ご自分がどう思うか、じゃないでしょうか。」

お嬢さん「手術してください」
ということで納得。

「では超音波やりますね」
という先生の声。
しばらくしたらカーテンを開けて出てきた。


次はわたしの所へ。
「こんにちは。よろしくお願いします」

「先ほど看護師から薬を飲んでいると聞きました。」

「そうなんです。
風邪をひいたみたいで。
喉がひどく痛むので市販薬を飲んでいるんですが大丈夫でしょうか」

って言って後悔した。
間違えた。
大丈夫なのはさっきお嬢さんに説明してるの全部きいて知ってた。

一言一句違わないだろうという説明を
また先生にさせてしまった。
もうほんとにスミマセン。。。

「手術は続行でお願いします。
ただもう喉が痛くて仕方ないので
できれば病院のお薬をいただけませんか。
市販薬より効くでしょうから…」
とお願いしてみたら…

「今、薬を出すのはよくないです。
薬を処方された事実があると手術が延期になりかねない。
辛いでしょうけど、うがいをして乗り切ってください。」

…そうか。ナルホド。
だからさっきも看護師さんが
熱はない、喉も赤くないって言ったんだ。
あ、そーお?あら、大丈夫なんだわたし。
って思ってくれたらラッキーくらいに。
暗黙の了解。
手術が延期にならないように
大袈裟にしないでくれていたんだね、看護師さんたち。
ありがとう!
みんなに幸あれ!
喉は痛いけどわたしガマンする!

そんなワケでわたしもそこいらガッテンガッテン!納得したと伝えて
術前の超音波に移ります。

ベッドの端っこに座ってエコーをあてながら、先生、
油性マジックでわたしのおっぱいと脇に落書きしていった。

f:id:clichang:20161231120828j:plain

ふむ。
太陽の周りを囲む惑星と、流星かな。
壮大なスケール。人体の宇宙。
先生お上手。

A先生はエコーの機械を引き引き帰っていかれた。
先生。そのまま家に帰って休んでください(・ω・`)


このあと、シャワー行ってくださいってことで
先生の描いてくれた太陽系惑星画をこすらないように
鼻歌歌いながらシャワーしてきたよ。

風呂上がりには点滴用の針を入れますよ。
…なんでそういう話になったんだっけな???
針刺してもらいながら看護師さんが
クラゲに刺された時は
海水で洗い流したほうがイイですよってことを教えてくれた。
塩による浸透圧がどうとか。

へー!ためになるお話ありがとう!
水道水で流してしまいがちだよね、そんな時。
海水で洗うのか~。
わたし海入る予定この先全くないけど
もしクラゲに刺されるという万に一つのことが起きた場合
迷いなく患部を海水で洗い流せるよ。

なんやかんや、そんなことしてたらもう
アッちゅう間に夕方になっちゃってさ。
夕飯。

f:id:clichang:20161231120902j:plain

これ食べたら、手術終わるまで食べられないんだな。
さみしい。

ゴハンのあとは院内を探険しに行ったよ。
いつも人でいっぱいのところが
閑散としてるっておもしろい。


こんなふうにして入院初日の夜はふけてゆきました。
時間経つのがほんとに早い。
やはりここは竜宮城だな。

9時に消されてゆく部屋の電気。
あぁ、たっぷり寝れると思うとワクワクしちゃう。
「寝ていいよ。」
なんというステキな響き。
もう寝る。
わたし寝ちゃう。
ニャンコに起こされることもなくわたし。
今夜はグッスリ寝ちゃうんだ!

…と思ったら。
同室のおばあちゃんの
寝言とイビキがすごかった(ºωº)

でもまぁ眠れなくなるほどじゃなかったよ。
もともとわたしも寝不足だったからね。
家では夫とニャンコたち、今ごろどうしてるのかな…と
遠く離れた家族に思いを馳せているうちにコロリと寝ちゃった。

明日はいよいよ手術ですよ☆



コレを書いている現在2016年大晦日。
年内にリアルタイムに追いつきたかったけど
ちょっと間に合わなかったね。

また来年もボチボチがんばって追いつけるようにします。

みなさん よい年末年始をお過ごしください!
\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/

入院1日目(1)

2016年11月27日

いよいよ入院。

夫がお休みを取ってくれて
病院まで付き添うと言ってくれたんだけど、
少し前にニャンコが体調を崩したりして
治ったばかりのいわゆる病み上がり。
ニャンコたちだけで1日中
お留守番させるのが心配だったから
夫には家でニャンコたちの世話を頼んでおいた。

この入院で一番の心配ごとはニャンコのことだな。
ほかは なーにも心配してない。
薬ちゃんと飲めるかな。
メシくれーって父ちゃんに言ってもムダだからと、
眠り続けたりしてないかな。
ちゃんと んーこ出てるかな。
お水 冷たくなってないかな。

薬がいろいろあったり
ゴハンをどうあげると食べやすいかとか
よく食べるタイミングとか
この日までに夫にはよくよく覚えてもらったから
きっと大丈夫とは思う。

…それでもやっぱり心配になっちゃうんだ。

でもそんなこといつまでも言ってられないんで
後は頼んだよ!と病院へ向かうよ。
ε=ε=ε= ┌( ・ω・)┘

電車とバスにゆられ。

さー始まったよ。
気ままに(…そうはいかないけど)
湯けむり(温泉ないみたい。シャワーは使っていいって)
女ひとり旅(これだけはあってる…旅。旅じゃないけどまぁいいや。)



わたしとても楽しみだった!ヾ(*´∀`*)ノ

入院。それは「上膳据膳」。
あぁ…!大好きな四字熟語。
キラキラキラ(←上膳据膳という言葉がきらめく音)

入院。
それは寝放題。
昼寝してても怒られないし起こされない。
ステキ…!

入院。
それは病気を治してもらえる上に
チヤホヤしてもらえる。
あれ?天国かな?

入院。
病院にはかわいい亀がいたっけ。
あ、竜宮城だな。

f:id:clichang:20161230015407p:plain

わたし竜宮城に行ってきます。


さて、竜宮城の受付にて。
保証金として先に10万円を納めます。
ぬぬう…サヨウナラ、大金。

でもこの大金、お義父さんがお見舞いとしてくださった。
とてもありがたい。
わたし、癌保険とか入院保険とか何も入ってなくてね。

長年にわたるワンコ・ニャンコの医療にお金かかりすぎて
ずっと自分の保険に入れなかった。

そして今年の春までに
かわいいわが子たちは次々と旅立ってゆき、
一緒に暮らす2人をのこすのみとなった。
あまり医療費もかからなくなってきたから
じゃあそろそろ自分の保険も入っておかなくちゃね、
わたしもいい年になってきちゃったしー。
とか思い始めた矢先の癌発覚だったもんでね。

でも、保証金というだけで、
医療費限度額認定証もあることだし、
差額は退院時に戻ってくるのです。
竜宮城受付で葵の紋所を見せればいいのです。
カーッカッカッカッカ(高らかに


ちなみに実家の母からも大金を握らされました。

「いいよほんとにいいよ大丈夫だから」
「いいからしまいなさい早くしまいなさい」

という、お会計レジ前のおばちゃん達のような
半ば茶番とも呼べるやり取りをしたあと、
流れるような所作で大金を懐にしまいこみお礼を述べる。
「必ず元気になります。ありがとう。」

こんな年にもなって
両方の親からお金もらっちゃったのである。

情けないけど、とても助かります。
ほんとうにありがとう。



…こんなに長々書いてるのに
わたしまだ入院受付しかしてないんだな。
なんという回りくどい書き方だろうか。

それでもあれこれ削ってるつもりです。

そしてコレを書いている現在
12月の末も末、30日でございます。
かなりバタバタしてるので、
竜宮城受付が済んだところで一旦切ります!

きっと皆さんも忙しい中でしょう。
読んでくれてありがとう。
寒いので気をつけてすごしましょう( ´ω` )/

不眠のこと

わが家にはニャンコが2人いるよ。
どちらも18歳のおじいちゃん。
年の割に元気だけど、どちらにも持病がある。

f:id:clichang:20161227221729j:plain

この白いコは、甲状腺機能亢進症でね。
ホルモンの異常分泌でイライラしてしまう。
いつも腹が減っている。
食べても痩せてしまう。

もちろん薬を飲ませてはいるけど、
安定させるのがなかなかむずかしいみたい。

そして2人はそれぞれ違う病気だから、
ひとりが食べていいものを、もうひとりは食べてはいけない。
ふたりが食べて大丈夫なものはいつもおいてあるけど
それだけじゃ満足できない腹っぺらしの白。
「腹へったよ」「違うゴハンくれよ」と言いに来る。
そういう時に コソッとゴハンをあげる。

シマシマに食べさせてはいけないゴハンだから
白が食べたい時だけ申告しに来てくれるのは
都合がいいと言えばいいんだけど。

でも、これは夜中人間が寝ている間でも関係なくやるよ。
なにしろ夜行性だからね。
昼間より夜の方が本気出してくるよ。


しかも母ちゃん=メシ出してくれる人 と思ってて
わたしにしか言ってこない。
絶対に父ちゃん(夫)には催促しない。
わたしが留守で、夫が1日中家にいる日は
2人は何の催促もせず大人しくしてるらしい。
言ってもムダってわかってる。
なんと賢いニャンコたちかな(奥歯を噛みしめつつ


夜な夜な白がわたしの枕元にやってきて
「腹へった」と起こす。
だから母ちゃんその度に、
枕元に隠してあるゴハンを出し、食べさせる。
シマシマに見つからないように、食べ終えたらまた隠す。

毎晩何度も。
コレをやる。
小1時間置きにやる。
ほとうに辛いんだけど、
でもコレは2人の健康のため。
白が始終腹っぺらしなのも
イライラして落ちつかなくなってくるのも病気のせい。
あんた病気で辛かろうと思うと無礙にもできない。

f:id:clichang:20161227221814j:plain

そんなことを数ヶ月つづけてたら、
とうとう自律神経がおかしくなっちゃった。
秋頃から、ムズムズ足症候群というのになっちゃったっぽいんだよね。
でも足ではなくて、肩と顔。

あ、眠い…(⊃ωー`)と
チラとでも感じた瞬間に発症する。
あと、じっとしている時にも。

皮膚の奥の方がゾワゾワしてきて
じっとしていられなくなっちゃう。
肩を回してみたり 座る態勢を変えてみたりするけど治まらなくて
こうなったら顔の皮膚の感覚も鈍くなるみたい。
顔のあちこちに爪をたてて刺激していないといられない。
瞬きはギューっと大袈裟にしなくてはならないし
いつの間にか呼吸が浅く回数も減ってるから
息苦しく感じてきて、
時々ため息みたいな深呼吸をすることになる。
頭皮がムズムズしてきて頭をかきむしる。

周りから見たらかなり怪しい人だよ。

でもわたし、ほとんどを家で過ごしてるし
外に出てじっとしてなくちゃいけないようなシチュエーションにならないから
まだ助かってるけど。

そしてこれはキチンと眠れば治るだろうから、
病院に行ったりはしなくてもいいだろうと思う。

入院中したら、起こされることもなく
きっとよく眠れる。
たった2晩だけだけど、存分に眠れる!
それもまた、「入院が楽しみ!」と思うひとつだったよ。

フビンでフミンな眠いお話。
めでたしめでたし(めでたくない

K病院初診(2) 一日中検査

2016年10月26日 K病院の初診、つづき!

尿検査。

後でMRIをやるために、検査着に着替えるよ。
なんか病人のコスプレみたいになっちゃってね。

造影剤を入れるためのラインを確保。
腕に針刺さってて、それを上からネットでガード。
こんなことしてるとコスプレ通り越してプロの病人て感じの見た目。

あ、あと採血もしたっけ。

わたし 血管太いから、こういう時いつも
「針刺しやすい」と ありがたがられるよ。
何もしてないのにチヤホヤしてもらえるなんて。
血管太くてよかったな、ウフフ♡

でも血管が太いがゆえにか、血圧はいつも低め。
血圧測定 98-56
安静時だいたいこんなもん。

胸部レントゲン。

心電図。

15年くらい前に心電図測定やったことあるんだけど、
当時の測定士さんが
「ドキドキのドとキの間が普通より長めなんですね。
スポーツ心臓とも呼びます。
強くていい心臓ですね~」て。
やはり褒められたことがあるんだよね。

だから今回も褒められちゃうかな、
参ったなこりゃ、デヘ とか思ってたら
特に何のコメントもなくぬる~っと測定は終わった。
ショボン


外した結婚指輪を夫の小指にグリグリはめて
「絶対なくさないでね」と伝え、いよいよMRI

昔やったことあるよって夫も言ってたMRI
大きな音がするんだよ、とか
それでも寝ちゃう人はいるとか
わたしこのところずっと寝不足だったから
きっと寝ちゃうかも。
終ったら「あんなに大きな音なのに寝れちゃうもんだねー」
とか話すのかな。楽しみ!


そのMRI
実際通されたらさ、
寝るところに2つ穴の空いた台みたいのがあって
そこにおっぱい入れてって言うんだよ。
で、うつぶせ。

f:id:clichang:20161225194516j:plain
※↑インターネットで拾ってきた参考画像

顔のところにタオルをドーナツ状に丸めて
置いてくれてるんだけど、
なんかフィット感が違う感じがして
そのまま30分も40分も身動きせずにいるなんて
ちょっとキツそうだなと思った。

「顔は横向きでいいですか?」
って訊いたら イイよってんでそうさせてもらった。
でもコレ失敗だったなって始まって2分で後悔。
首、痛いもん。
こめかみのところも。
こんなことならやはり素直に顔も下向きの方がよかったかな。。。

でももう一旦入っちゃったからには身動きも取れない。
転倒したまま立たせてもらえないアイボくんみたいになったまま、
終わるまでわたしこらえることにした。

f:id:clichang:20161225194613j:plain
※↑拾ってきた参考画像

寝ちゃうかも~どころの騒ぎではなかったよ。
目ぇギンギンで起きてた。


でも、大きな音って言っても
ヒドい騒音ってわけではないんだね。

ビーーーー
イヨーーーー
コンコンコン……コンコンコン…

ノックで外から呼ばれたかと思って
一瞬頭上げそうになったけど機械の音だよね。
あぶねあぶね。

造影剤も入れて、長かったMRIもやっとこ終わったよ。

耳栓ぬいて、ゆっくりでいいですよ~て
もうどんなに早く動こうとしたって
あ…ぁ うを…ぅ うぅぅ…
関節をほぐしぼぐししながらでないと
起き上がることすらできませんよ。
体固まっちゃって。

んで、ゆっくり降りて歩き出そうとしたら
部屋の景色が急に遠ざかるような感覚が。

「あ。すいません。目眩してます」て言った瞬間
すぐさま看護師さんが ガシッと捕まえてくれた。
壁にもたれて 深呼吸してたら、
次にMRIやる予定であろう検査着を着たオッサンが
待合の椅子に座ってこちらをじっと見ているのが視界の端に見えた。

オッサン。お待たせしちゃってすまないね。
わたし 変なカッコで長いことMRI入ってたから今こうなっちゃってるだけで、
どこ調べるのか知らないけど多分オッサン仰向けでしょう?
だから心配すんな。
きっとオッサンは目眩なんか起きやしないよ。
寝てたら終わる。
頑張れよ。お大事にな。キラーン(歯

…とオッサンに念を送りつつわたしは別室へ。
少し安静にしてたら目眩も治ったよ。
ご心配をおかけしました。

針も抜いてもらって、これで全部検査は終わったね。
病院の窓から外を見たら、もうずいぶん陽が傾いて薄暗くなっていた。


これからまた先生に会うよ。
診察室まで戻ると、患者さんいっぱい座ってた。
わたしが呼ばれたのも随分遅かったし
わたしより後に何人も待ってた。
本来ならとっくに診察時間なんか終わってるような時間帯だよ。
ほんとうに、すごい混みようだね。

本日2度目の先生とのご対面で
さっき撮ったMRI画像を見た。
コレで、癌がどこまで拡がっているかわかるらしい。

いつぞや心配していた右側には白い部分(癌)はなかったし、
左胸にはやはりしこりが2つあるように白く見える。
乳管にも伸びている。
でもそんなに広範囲ではないみたいだよ。

MRIの断面図見て初めてわかったけど、
わたしのおっぱい、左の方が少し小さくなってた。
硬癌って、胸がガチッと硬くなって
胸のサイズが元々より小さくなるんだってね。
しこりがこんなに小さいうちから、
よく見ると胸全体的にも変化があったんだね。

ひと通りの検査も終え、
手術の話、放射線治療の話なんかをして
いよいよコレで今日はおしまい、それでは…って時。

あ、今しかない。と。
あらためて ちゃんとご挨拶した。
今日会って一番に言いたかったのに
言いそびれたままになっていたから。

「A先生。
いつぞやはお忙しい中メールで
ご親身なアドバイスをありがとうございました。
A先生のおかげでここまで来ることができました。
またこれからもどうぞよろしくお願いいたします。
今日もありがとうございました。」

先生は笑っていたよ。
伝えることができてよかった。
挨拶は大事。

入院のカウンターへ行って
手続きしたり説明を受けたりして
病院から出る頃にはもうすっかり夜になっていた。
ここへ、8時間近くいたことになるね。
疲れちゃったね。
さぁ帰ろう。ニャンコたちが待ってる。

今度は自宅に向けてドライブ。
結局ギターの出番はなかったね。
夫、貴重なお休みなのに
一日中つきあってくれてありがとね。

でもなんかわたし、
入院が楽しみになってきちゃったよ!




これを書いている今日はクリスマス。
みなさん 楽しいひとときをねーヾ(*‘ω‘ )ノ
メリメリクリスマース♪

K病院初診 (1) A先生はじめまして

2016年10月26日

夫と2人でK病院までドライブ。
片道2時間半だから、
なんだかピクニック気分♪

どこか気色のいい所で車を停めて食べられるようにお弁当を作ってきたし、
せっかく気分が乗ってきたのに何もないのは困るので、
ミニギターも持ってきている。
車の中で歌えば楽しい!
ウキウキ

よもや誰もわれわれの行き先が病院だとは気づくまい。
(別にカモフラージュしてたワケではないけど)

実際は、ちょっと渋滞にハマったりして
早めに出たにも関わらず
到着はギリギリになりそうってことで
走行中の車の中であわててお弁当を食べたよ。

遠い所というのは、ものすごく早く着くか
結構ギリギリになっちゃうか、の二択だね。
ちょうどいい時間には着きにくい。
そういうものだよ。


さて。13時に受付を済ませて。
身長・体重測定。

次は呼吸器測定。
玉コロの入った柱みたいのじゃないのね。
それは昔のなのね。
今やコンピュータで測定とはね。
グラフ上を虫の這ったような線がチョロチョロ描かれてゆく。

測定係のお姉さんが、
え、そんなに?ってちょっと引くくらいに
「(息を)吐いて吐いて吐いて吐いて吐いてー!!!」
と、横で応援してくれる。

最初は楽しい!わたしガンバる!
と思っでやってたけど、(すぐ乗せられるタイプ)
なんか徐々にキツくなってきた。

吐いて吐いて吐いて…
あ、死ぬかな?ってタイミングで
はい、いいですよ~と言われる。
ここにもドSがいたよ。

2回ほど失敗したからその分やり直し。
三途の川も潜水で渡れそうなくらいの
「息 吐いて吐いて吐いて吐いて」攻撃。
目の前チカチカ。

手術を受けるって、こんなに体力が必要なのかと思い知らされたよ。
ここでダメだったら門前払いかと
わたし結構必死だった。

測定が終わったときには
ちょっと酸欠気味で目の前が暗くなって立ち上がれず。
少し座ったまま休ませてもらった。
情けないな。

趣味のひとつが登山だから、
肺活にも自信あると思ってたんだけどな。
呼吸器測定だけでヘロヘロになっちゃったよ。

f:id:clichang:20161224181835j:plain

その後はいよいよ はじめましてのA先生に会うよ。
ワクワク。

名前を呼ばれて診察室へ。

「はじめまして。
よろしくお願いします」

あぁ…!!∑( ̄ロ ̄;)
夏からメールで先生とやり取りして
あんなにお世話になってきたというのに、
なんかメチャ普通の挨拶になってしまった!!

なんかもっとあるでしょう。
人間は第一印象大事って言うし。
わたしちゃんとニコリとできてたかな。
悔やまれる。。。


実際にお会いした先生は
穏やかで誠実そうな人だったよ。
メールではもっとこう、
熱い人のような感じだったけど。
表面は穏やかでありながら、(サクッ)
内なる情熱があるのでしょう。(トロッ)
(おいし~い♡)←意図はない

病気に厳しく患者に優しい、そんなA先生です。


触診→エコー。
エコーをかけながらモニタを見せてくれるよ。

「ここですね。」

はい。

「これは確かに嚢胞と見間違えられやすい物ですが
絶対に見間違えてはいけない形です。」

はい。

「隣にもうひとつ しこりがありますね。
同じ病変だと思います。
つまりコレも癌ですね。」

はい。


…え?


はい?
えっ?
もうひとつ?
どこですか?(゚Д゚;≡;゚Д゚)

「コレです。
小さいから触ってもわからないと思いますが。
これまでの病院では何と聞いていましたか?」


いえ…特に何も…

…あ!!いや!!
待ってください。
えーと えーと。。。

(´-`).。oOポヤンポヤン(思い出す

H病院の先生…診察の時
「となりにもう一つ小さな嚢胞が並んでます」
って言ってたねぇ…!

そして…

(´-`).。oOポヤンポヤン

針生検の時は
「ところで、今日はどっちの嚢胞に刺します?」
って言ってたねぇぇぁぁあーーー!!


「えぇと…
そういえば嚢胞がもうひとつあると言っていました。
すっかり忘れてました…。」

忘れてたくらいだから
嚢胞が並んでいると言われたことは
A先生にはメールでもお伝えしてなかったんだけどね。

そうだったのか、H病院の先生も
2つ並んでいるのは同じものだと言ってたし
どっち刺しても結果は同じだと…
そこは間違えてなかったんだな。
嚢胞ではなくて癌だっただけで。

…あってたけど間違えてた?
…間違えてたけどあってた?
ドッチだろね。
でももうどうでもいいや。


しかしよくこんな短時間。
エコーひとつで こんな正確な診断ができちゃう。
A先生はスゴイな。
この部屋に入ってきてから初めて紹介状や
これまでの検査結果を手渡したんで、
先生、まだ全然中身も見てなかったんだよね。

「それではMRIで癌の広がりを見るので
検査が終ったらまたこちらに来てください」

ということで一旦診察室を退室。

全ての検査が終わるのに、
きっと夕方まではかかるだろうと思っていたけど
病院てなんでも待ち時間あるし、
そういう待ち時間を利用して
検査の合間合間にも 近くの公園とか
さっき院内で見かけた
変な顔の魚をもう1度見に行こうよ、
と、夫と2人で計画してた。
ワクワクである。

f:id:clichang:20161224181901j:plain


でも結局この日のお散歩やピクニックは叶わなかった。
当たり前だよね。
バカだった。
それなりに待ち時間もあったけど
着替えたり、針刺されたり、準備なんかもいろいろあったのですよ。


長いからとりあえず今日はここまで。

つづく!

これ書いてる今日はクリスマスイブ。
みなさん楽しいクリスマスをね!
ジングルべー ジングルべー!
ヾ(*‘ω‘ )ノうふふふふふ

紹介状をもらいにゆく

2016年10月25日

K病院での初診を明日に控えて。
H病院に紹介状を受け取りに行ったよ。

なんで前日とかそんな直前に指定してくるんだろう。
いつでもいいじゃん。
都合つく時に取りにゆかせてよ。

て思ったんだけど、どうやらプレパラート?
なんかほら、こないだ針刺して採った組織を
ガラス板で挟んだやつも入ってるとかで。
管理が悪いまま何日も放置するとよろしくないからなのか?
とにかく初診の前日じゃなくちゃ受け取れないってことで。
行ってきたんだ。


コレもやはり受付でもらって
すぐバイバーイて帰るワケじゃないみたいね。

少し待ってから、名前を呼ばれて
検査室でいつもの看護師さんから
検査結果のアレコレや紹介状の入った大きな袋を渡された。


「あれから、K病院のA先生について、調べさせていただきました。
優しくて、とてもいい先生のようですね。」

そうなの、腕利きで優しくて。
とってもいい先生らしいよ。

「明日の初診、気をつけてお出かけしてくださいね。
手術もうまくいくことを祈ってます。」

おぉ。普通。
普通の 優しい人みたいになってるよ、看護師さん。
(数々のキツい態度がわたしの記憶には焼き付いているからどうしてもね。。。)

「ありがとうございます。
ほんとうにお世話になりました。
頑張って治してもらってきます」

「また、いつでも何かあれば来てくださいね。」

ではさようなら、って挨拶して
お会計済ませて病院を後にしたよ。



もうここへは来ないな。
検査でも。
だってもうこれからは検査も全部K病院でだものな。
この先5年か10年か。
K病院にかかるんだ。

H病院。今までほんとにありがとう。
検査してもらえてよかったです。
さようなら。



プレパラート入りの袋、
ガラスが割れやしないかとちょっとビクビクしながら
混み合った電車に乗って帰宅したよ。

f:id:clichang:20161223102604j:plain



さぁ、明日はいよいよ初めてのK病院!

明日は夫も一緒に来てくれるってさ♡
K病院までは車で片道2時間半。
ドライブデートだ\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/ウキウキ♪

ありがたい!医療費限度額認定証

医療費限度額認定証。

去年だか今年からだったか、
先に全額を支払っておいて
後から限度額を差し引いた金額が払い戻されるのではなく、
一定額まで支払ったら病院の会計窓口で
もうそれ以上の額は支払わずに済むシステムに変わったんだよね。

ほんとに助かるよ。
後からもどってくるにしても、
その「先に支払っておく」というのが実際キツいんだからさ。



医療費限度額認定証を発行してもらうための
書類をダウンロード→印刷して記入。

数年前から夫の扶養下にいるわたしなので
書類はを夫の会社に処理をお願いするよ。
そしたら数日後には郵便ポストに認定証が届くという
思いの外迅速な対応でビックリしたよ。

こういうのってなんかもっと、
この人物は認定証を受けるに相応しい条件を満たしているか?
チェックが厳しかったり、
たらい回しにされてまだ処理できてません、とか
使いたい時に使えなかったりするんじゃないのかなーと。
だからそれゆえに時間がかかるものなのかなーと。
届くのはきっと数週間後くらいだろうなーと。
勝手に失礼な予想をしていたんだけどさ。
とっても早かった!



わたしは病気と言っても
どこかが痛くて動かないとか、熱があるとか、
不便してるようなことも特になかったから
まだいいんだろうけど、
体が不調のときに あれこれ面倒くさい手続きしたり
時間を割かれたり 心を煩わされたりすることは
ほんとうに厄介だと思うから、
こういうことについて的確で迅速な対応をしてもらえるというのは
とてもありがたいことだな、と思ったよ。

f:id:clichang:20161222125218j:plain


あとは、この認定証を受付に提示するだけ。
(保険証や診察券といっしょに)
一定額を超えたら
「本日のお支払いはございません」
って言ってもらえる。

水戸黄門の印籠みたいだな。
カーッカッカッカッ

あ。
話は変わるけど、水戸黄門 主題歌の
♪人生楽ありゃ 苦もあるさ~♪ってやつね。
メロディはそのままで
♪どんぐりコロコロ どんぶりこ~♪の歌詞に置き換えて
全部歌えるんだよね。

明日から使えるけど役に立たない豆知識☆彡.。