ここにある。

2016年夏。乳癌になっちゃったよわたし。

手術当日(1)一番天国に近く

2016年11月28日

いよいよ手術当日。
手術は、10時半からの予定。

昨日の晩にゴハンを食べたら、
手術が終わるまで、何も食べちゃダメ。
朝6時までなら水分はとっていいことになってた。

同室のおばあちゃん2人の寝言とイビキに
時々目が覚めたけど困るほどではなく。
よく眠れたと思う。
でもわたし毎朝だいたい
5時か5時過ぎには起きる生活だから
今日も5時には目が覚めてた。


そして、そんな朝もはよから水分摂取ギリギリの時間まで
何度も何度も給湯室へ出かけてお茶を汲んできては飲み干す、を繰り返す。
ほんと忙しない。

なんでわたしこんなちっちゃいマグカップ持ってきちゃったんだろ。
すげー面倒くさい。
もっとカバチョとデカいやつもってくればよかったよ。

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そして何度も出たり入ったりしてたから
廊下側でよかったとつくづく思った。
窓側だったら部屋の中を横切らないとならないもんね。
同室の人たちに迷惑。

そんなこんなでお茶くみと水分摂取に夢中になってたら
早朝の院内探検する時間もなくなっちゃって。
食事の時間になってた。

この日 手術のわたしと、若いお嬢さんはモチロンゴハンなし。
消化器系の病気で検査があるお隣のおばあちゃんもゴハンなし。
この日ゴハンの時間にちゃんとゴハン出たのは
同室向いのおばあちゃん1人だけで、
お隣りのおばあちゃんが
「ねぇ 今何食べてんの?おいしい?」
とか訊いててさ。

お隣りのおばあちゃん、昨日から大好物らしいミカンを隠し持ってて
食べちゃダメって何度も言われてるのに
汁を吸うだけだから!とかすごい懇願と抵抗をしてたんだけど
置いといたら食べちゃうかもしれないってことで
最終的に看護師さんに没収されちゃっててね。
お腹もすいてたんだろうよね。

向いのおばあちゃん
「うーん。まぁ、大したものではないわよ。
病院食だからね。おいしいものではないわ。」
とか苦し紛れにカーテンの向こうで答えてたっけな。

早くゴハン食べれるようになるといいね、
お隣のおばあちゃん。


そんなわたしもゴハンが出ない代わりに輸液剤。
コレは病気で脱水してしまうニャンコのために
いつも点滴してあげてたのと同じやつだな。
とぼんやり。

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わたしのかわいいニャンコ。
2月に旅立った。
梅の花が咲いてた。

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今わたしの体には癌があって、
早期だけど、わたし歴だけで言ったら今が一番大きい癌。
切除される直前の今がわたし一番天国に近くて、
旅立ったニャンコに一番近いということだけが、
病気であっても嬉しいことだったな。
ニャンコを亡くしてからはわたしどうなろとも怖くないです。
ただ、まだ面倒みるコたちが2人いるから。
まだ「その時」じゃない。
もうしばらく元気でいなくちゃ。
もうちょっと待っててね。


そうこうしてたら
お嬢さんが、時間になったよって
歩いて手術室に向かうのが聞こえた。
お嬢さん 頑張れ!
手術きっとうまくいくよ!



10時頃、夫が付き添いに来てくれたよ。
わたしがいなくて、自宅で留守番の白いニャンコが寂しがっているという。

白もシマシマも夫の連れ子たちではあるけど、
途中からやってきたわたしを母ちゃんと認めてくれた。
今やすっかり母ちゃんにベタベタになってしまったからね。
明日には帰りますよ。
かわいいわが子たちよ。

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少ししたら、さっき手術をしていたお嬢さんが帰ってきた。
車椅子で戻ってきたっぽい。
でもめっちゃ咳込んでる!
手術終えると一時的に喉つぶれるアレだろうかね。
よく頑張ったね、お嬢さん!
お疲れさま!

次はいよいよわたしの番だよ。
看護師さんが迎えにきてくれました。



…というワケで
すごく中途半端だけど今日はここまでにしておきます。
いつも遅々として進まないのが申しわけないけど
その時どんなことがあったのか
何を感じたのか覚えておきたいから
自分のためにいろいろ書いておくことにします。

コレを投稿している現在。
2017年になりましたね。
今年もどうぞよろしくお願いします!

これからまた1年
みなさんの健康とハッピーを祈ります
ヽ(・∀・)ノ