ここにある。

2016年夏。乳癌になっちゃったよわたし。

イヤすぎて…秋 ~2016~

2016年 10月
(また時系列が激しくおかしくなっちゃったな)


イヤでイヤでしょうがないもの。
それはホルモン治療。

針生検の段階でルミナールタイプだということはわかっていたから
術後にはホルモン治療をすることはわかっていたのだけど
コレがどうにもこうにもイヤでね。。。

わたし癌かもな…と思ってた時も
検査の時も手術の時も
やるべきことなら仕方ないと思ってたし
確定診断後はむしろ
いろいろ起きる初めてのことを楽しんでたかも。
(心配をかけていた家族や友達には申し訳ないけど…)

でももうほんとうに、
ホルモン治療がイヤ過ぎて
グダグダになりながら夫に訴えた。

「ホルモン治療やりたくないよぉぉぉぅぅぉぁぁあああ」

やりたくなさ過ぎて泣いた。
癌になって初めて泣いたかも。
唯一泣いたことだよ今のとこ。



なんで私がそんなにホルモン治療を
やりたくないかを説明する前に
ホルモン治療ってなんぞや?ってことを書いておかねばならない。

手術で局所的に大元の癌を切除するけど、
全身に飛んでいるかもしれない
微小な癌細胞に手を打たないとならない。
わたしの癌は女性ホルモンを餌にして
成長してく性質がある。
だから兵糧攻めにして、体のどこかに潜んでいるかもしれない癌細胞をブッコロス☆彡.。
という治療をするワケだ。


餌である女性ホルモンを無効化させる。
1日に1回の飲み薬でそのようにします。
つまり薬を飲んで、体をむりやり更年期状態にするという。

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それで閉経してしまうか否かは
今のところわたしにはわからない。
(そこら辺のとこ、ホルモン治療がイヤすぎてあんまり一生懸命勉強してない
※あくまで素人のブログなので、
なにごとも いい・悪いは別として
勘違いして書いてる箇所もあるだろうことはご理解ください。)


更年期障害
コレがホルモン治療をイヤがる最たる理由。

なんでかって言ったら、
更年期の母がとてもつらそうだったんだ。
ピークは過ぎたと言っても
65にもなった今でも、多少の不調は続いているという。

急にカーッと燃えるように暑くなり
汗が大量に流れる。(ホットフラッシュ)

めまいがする。

動機がする。

頭が痛い。

体が重い。

憂鬱になる。

イライラが止まらない。

些細なことにカッとなってしまう。


こんなところらしい。

そして!!
はい!!
つまり私がどうにもこうにも!!
イヤでたまらないのが!!
下の3つ!!!

上のいくつかは、
もう服装を工夫したり、タオル持ち歩くとか
ムリをしないように気をつけるとか
時々休むようにするとか
そういうことでやり過ごすことはできそうなんだよね。

でも下の3つはメンタルなことだもんよ。。。

今ですら生理周期に合わせて
月に数日だけなんだけど
ムショーにイライラしたりすることがあって、
カッ!!っとなったら
夫に八つ当たりをしてしまいそうになることがある。

でも実際に言っちゃったら
夫だって人間だもの(byみつを)。
売り言葉に買い言葉になったり
家庭内は冷えた空気が流れる。
お互いに悲しい気持ちになる。

それが今は月に数日だから
その時だけガマンしてガマンして、
イライラしても表現しないようにしておくし
カッ!!となっても
「いつもならカッとしてないこんなこと」
と自分にいい聞かせて
やはりコレもガマンで抑えて
その時が通り過ぎるのを待っている。
でももうそのストレスがハンパない。
数日だからガマンできるようなもんだけど。

でもガマンもできずに言っちゃうことあるんだよ。
その後は悲惨だし 後悔と自己嫌悪で
もうヒドいんだ。。。

でも。
でも。
更年期障害に突入したら
こういうのが毎日なのか!!

「イヤすぎる!!!!!!!!
辛すぎる!!!!!!!!
癌細胞がシヌ前にわたしの精神が、そして家庭が崩壊します!!!!!!!!」

そして健康体のノーマル更年期障害ならば
女性ホルモンが減っちゃってることで
体が追いつかないのが辛いワケで。
だから辛くなっちゃったら、
心身ともにもう少し楽に過ごせるようにと
急激に失われつつある女性ホルモンを補うために豆乳を飲んだり、
イソフラボンサプリメントをとってみたり、
病院なら女性ホルモンを補うような
お薬を出してもらえたりとかするらしいんだけど、

乳癌治療では兵糧攻め(女性ホルモン根絶やし作戦)だから
途中で女性ホルモンを補ったりするようなことはしちゃいけないんだってさ。
途中で治療をやめたりもできない。

つまり救いもなく辛いのみ!!
イヤーーーーー!!!!

体の辛いのはわたし何でも頑張れる。
痛いのもだるいのも乗り越えられる。
でも、心が健全でいられないのだけは
どうしてもどうしてもどうしても許せない。
そんなのちっとも幸せじゃない。


そしてわたし、いっとき勘違いしてて
ホルモン治療 or 抗がん剤
どちらか選べるもんなんだと思ってて、
副作用が強くても抗がん剤を選びます!
ホルモン治療は絶対イヤ!とか言ってた。

実際は選べない。
はい、あなたに合った治療はコレなんで、
やりましょうね~と言われたら従うのみ。
ホルモン治療は必須らしい。

あとはそこに抗がん剤をプラスするかしないか。
それは術中に切除された組織の病理結果からわかるって。(2016年 12月末)


上に書いたようなことを
全て泣きながら夫に語り、
夫も ホルモン変化とは
そんなに辛いものなのかと理解してくれた。

これまでほとんど1人でやってきたニャンコの世話を
これからは夫も分担してやってくれることになったよ。

※それぞれ違う病気をかかえた老ニャンコだから
世話がほんとうにほんとうに大変なのです。
それを手伝ってもらえないことの心の負担が今まですごかった。

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以来、夫は有言実行してくれているよ。

コレを書いている2017年1月は、
ニャンコの世話だけではなく
家の中のことも頼まれなくともチョコチョコやってくれたり
無口な人だったのがよく話をしてくれるよくになったり。

50を過ぎてからこういうことを変えるのは
ほんとうに大変なことだと思うんだけど
夫はわたしのために変わってくれた。

月に数日チョーガマンしながらやり過ごしていた
わたしのイライラは激減して、
心穏やかに過ごすことができているよ。

以前より、夫婦の関係はいいと思う。
仲良しから、とても仲良しになれたと思う。
夫には、心から感謝しているよ。
こんなにいい人は他にいない。
結婚してよかったな~としみじみ思う。

怪我の功名。
病気の功名。

ホルモン治療への拒否反応は
前よりだいぶ薄らいだ。