ここにある。

2016年夏。乳癌になっちゃったよわたし。

放射線治療2週目メモ・吐き気と目眩

2017年1月23-27日 放射線治療

6回目
2週目が始まった。
淡々とこなしてゆこう。
風が強くて寒い日。

7回目
朝起きた時から目眩が強い。
脳みそがブワブワ膨れてるみたいな感じ。
脳みそ、メロンパンにすり替わってるかもしれない。

フワフワ歪んだ地面を歩いてるみたい。
いよいよメロンパンワールドか。
足元を確かめ確かめ病院に行ってきた。

商店街で買ったメロンパン
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バッグの中でペチャンコに潰しちゃったよ。

帰って晩ご飯を食べた後、
いつにも増して気持ち悪くなっちゃったから
今夜はサッサと寝ちゃおうと思った。
でもその前に風呂だけはいる律儀なわたし。

ミノンをポンプから出して泡立ててたら
ニオイにムカムカしてきて
とうとうチョロリゲロしてしまった。

なんちゅーニオイなんだミノン。
どうしても好きになれない。
(個人的な感想です。)
洗い心地は抜群にいいのにどうして君はそうなの。


でもミノンのせいばかりではなく
わたし自身もよくなかったと思う。
多分この日くらいの吐き気だったら
普通の人はご飯食べないだろうと思う。
食べられないというか。

でもわたしは食べちゃう。
食べられないなんてこの先なにも続かない。
と思うと意地でも。
それに食べようとすれば食べられる。
お腹だってすいている。

ただ。
ただ。
食べた後は目が回っちゃうんだよー。
ホルモン剤を飲んだあとは更に。
「いつもより余計に回しておりますー」と。
ちっともおめでとうございません。

そこにミノンが追い打ちをかけてきたわけで。
チョロリゲロの風呂から上がったら
まだ7時だったけどそのまま倒れるように寝た。
翌朝6時まで11時間ぶっ続けで寝た。

体のこととは全然関係ないけど
この日稀勢の里が19年ぶりとなる
日本人の横綱昇進をしたようです。
おめでとう!!
(時々時事ネタも挟むいいブログ。
ちなみにこのちょっと前にはオバマ政権からトランプ政権に。どうなるアメリカ!どうなる日本!)


8回目

放射線のM先生が病棟の外を移動していた。
白衣と手に持ってる書類が
強い風に吹かれてピラピラ
飛ばされないように気をつけながら
小走りしてるH先生はかわいかった。

治療前に別の病院から来ているというN先生の診察。
細かいことまでよく話を聞いてくれる、とてもいい先生。
女の先生です。

昨日はニオイに誘発されてちょっぴり吐いたことを話したら、
吐き気止めを出してくれた。

「一番弱い薬ですけど
お守りとして持ってたらいいかも」

今わたしなんでこんななっちゃってるんでしょう?
と訊いたら、
放射線の車酔いのような副作用は
照射し始めてすぐに出て、
5回目くらいからは自然と治まってくるものだから
2週目でこんなに気分がよくないのは
ホルモン剤の影響じゃないかと思うってさ。
あと、疲れている時も 調子の悪さが目立ってくるって。

そういえばこないだ
一日中体使う仕事に行ってきて
ちょっと疲れてたんだよな。

そして、ホルモン剤で吐き気のある人は
みんな数ヶ月もすると
「そう言えばそんなこともありましたね」
というくらいにいつの間にか治まってるって教えてくれた。
それはいいニュース。

K病院で会った3人の先生がみーんなそう言っている。
きっとわたしの吐き気もいつかは消えるんだろうな。
それまで吐き気止めでやり過ごせばいいんだ。

家に帰ってご飯前に吐き気止めを飲んでみたら
食後はさほど目は回らず。
コレなら今日は大丈夫かも。
吐き気止めが効いたかも。と思ったのに
ホルモン剤飲んだら間もなくクルクル回りだした。

ワーヤメテー クルクルクルクル
‹‹\(´ω` )/››‹‹\(  ´)/››‹‹\( ´ω`)/››
(イメージ図)


そしてまたしても
ミノンの臭いでチョロリゲロ。
またお前なの。ミノン。


9回目
治療前に必ず体調変化をメモして
受付に提出しなくちゃならないんだけど
「昨夜 少し吐きました(ニコちゃんマーク)」
て書いて提出しておいた。

治療が済んで帰る時、
廊下で看護師さんに呼び止められたよ。

「昨日も吐いたと書いてありましたけど…」

せっかく出していただいた吐き気止めを
軽々超えてくるミノンの破壊力を説明したら

「今夜はボディソープなしで
お湯で流すだけにしてみたらどうでしょう」て。
ほんと、ごもっともです。
ミノンやめようかな。
合わないのかもわたしには。
ニオイが。

あと、早く寝たいだろうけれど
食後もう少し時間を置いてから
お風呂にはいるようにしてみたらどうか、と。
(食べて一時間くらいで入ってた)

食後ホルモン剤を飲んだら
起きていられないくらいクルクル回るから
早目に風呂に入ってサッサと寝てしまいたいんだけど、
風呂に入るタイミングを変えてみるとか
(例えば朝入るとか)
いろいろ工夫した方がいいかもしれないですね。

「あまりにも気持ち悪いようでしたら
お薬を変えることも相談した方がいいと思うので
ガマンしすぎないようにしてくださいね」
て。
ありがとうございます。

この日は晩ごはんを食べ終えて、
間もなくクルクル視界が回ってきて、
吸い込まれるみたいに3時間も寝ちゃったんだ。
考えたら食前に吐き気止めを飲んでない。
相当ボーッとしてたな。

おまけに食後のホルモン剤も飲み忘れていて、
起きてからあわてて飲んだ。
でも全てのタイミングがズレたことで、
図らずも今日は吐かずに済んだ。
風呂も明日にしよう。

ミノン。。。
使うかどうかは明日の調子で決めよう。

あと、朝ごはんと昼ごはんの後は
多少目眩が強まるくらいだけど、
夜が一番ヒドいのは、
やっぱりN先生が言ってたように
一日の疲れが関係しているのかもしれないね。


10回目

朝風呂。
今朝はミノン使っても大丈夫だった。

「治療中に動かない」というのもだいぶ慣れてきた。
タコとか鯉とか思わない方がいい。
浜辺に作られた人型の砂の作品になったつもりでいたらいい。
ほんとミッチリ動かずにいられるから。

帰宅。
めまいもそんなに酷くないから
吐き気止めは飲まずにご飯。
でも。でも。
食べ終えるとクルクル回って何もできなくなるの、
「食後廃人」て呼ぶことにしよう。

今夜もすべからく食後廃人になって2時間眠った。
ホルモン剤は起きてから飲んだ。
ほんとは食後に飲むものなんだけど。
吐きそうになるから今はコレでいいや。
でもいつまでもコレではいかんな。
まぁ おいおい考えます。

明日と明後日は治療もお休み。
よく、よく、休もう。

くりこさんとの再会

こないだの日曜日、
職場のくりこさん(同名の人)に会った。

実はこの10日ほど前に
乳癌の手術を受けてきたばかりのくりこさん。

大まかに経緯を説明すると。

健康診断のマンモで引っかかってしまったと相談されるも
精密検査に行くのを怖がってらして、
ほっておいてもロクなことにならないから
1日も早く病院へ行ってくださいと説得し、
病院で精密検査してみたらやはり癌。
んで、手術をしてきたという。

そしてこないだの日曜日は
わたし(クリコ)が出勤する日だから、
この日を仕事復帰と決めていたというくりこさん。

くりこさん、向こうの方から
チャキチャキ歩いてやってきた。
すごい笑ってた。

くりこさーん!
大丈夫ですかー!
お元気そう!
お元気なんですよね?

「そりゃもう!」っていう。

病院では見ず知らずのお婆ちゃんの
お手伝いまでしてしまったし、
術後のリハビリは張り切りすぎて
ちょっとリンパ浮腫出ちゃったのよ、て。

えぇ!Σ(゚д゚;)

足が訛ったら仕事できない!と思って
病院の階段を何往復もしててね、
動きすぎて心配で、逆に退院させられないと
病棟の看護師さんたちの間で噂になったほどだったのよー。


スゲーわ、くりこさん。
さすがだわ…!

そして仕事復帰をしたこの日、
くりこさんは会社の人に
海外旅行にでも行ってたと思われていて
どこ行ったの?って訊かれたわ。て。
入院してたのよ、手術してきたの、って言っても信じないのよ、
笑っちゃうでしょー?!

ってケラケラ笑う。


「あの時クリコさんに相談して
ほんとうによかったわ」
ってまた言ってくれた。

今こんなにお元気そうな姿と笑顔を見せに来てくれて
わたしの方こそ嬉しくて泣いちゃったよ。


それでも術後2週間も経ってないから、
やはりまだご不便もあることでしょう。
でも普段からチャチャ!っと動いてしまう人だから
この日も重たいものも平気で運ぼうとするし、
そのたびに
「わー!くりこさん!
ご自愛ください!ご自愛ください!」
とか言いながら追いかけた。

この日のわたしはわたしで
薬の副作用でだいぶ視界もクルクル回ってたんで
「クリコさんもムリしないで座って。」
と椅子をすすめてくださったり。

まさしく支えあいの2人のくりこたち。
時々ヨボヨボしてたりチャキチャキしてたり。

「こんなに周りから大丈夫か、
ムリするな、と言われるの、 人生で初めてだわね。
きっとこの先はもう死ぬまでないわ。」
と くりこさん。

うん、わたしもそう思います。
今めっちゃチヤホヤされとりますよわたしも。
ありがたいことですね。
でもアイツは心配ないな、だってクリコだもん
って、前みたいに言われてる方がいいですね。

早く元気になりましょうねー!
ねー!\( ˆoˆ )/\( ˆoˆ )/

という感じでさ。
くりこさんと再会できました。

そしてまた、アイスクリーム。

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ご馳走になっちゃった♡

ほんとうに いい日曜日だったな。
くりこさん これからもご自愛ください。

放射線治療1週目メモ

放射線治療

2日目。
照射後、おっぱいの先の方。
センチネルリンパ節生検で色素を入れるために
針を刺したと思われる所がギュンとした。

やっぱり放射線で何らかのダメージは受けてるのかね。


3日目。
せっかくミリ単位の調節をしてくれたのに、
CT撮影の時にウッカリ眠りかけて
足がビクッと動いてしまった。

そしたら技師さん2人とも戻ってきて
「印動いちゃったんでもう1度やり直しますね」て。
うぉー せっかく合わせてくれたのにスミマセン。。。

二度手間だわ、時間かかるわ、
体勢キープが余計にキツくなるわで大変だったよ。

キッチリ合わせてくれて、じゃCT始めまーすって時
ふぅ やれやれってホッとして、
鼻とか痒いところカキカキしそうになるけど
それやったらまた始めからになっちゃう。

何もしてなくていいんだけど、
それがほんとに息と瞬き以外の何もしない。
それって案外緊張するし難しい。
ほんと気をつけないと。


そしてこの、3日目から
照射直後の目眩が増してきた。
こんにちは~ってやって来た時が40歳なら
どうもありがとうございました~って
帰ってゆく時の顔は50歳くらいになってて
自分でもドン引き。

この目眩と吐き気増し増しは、
さっきまで横になっていて
血圧が変動したことによるものなのか
放射線の副作用なのか
ノルバデックスの副作用なのか
はたまた通院による疲れが出てきたものなのか。
思い当たる節が多過ぎてわからない。

帰りの電車がちょっとしんどかった。

家に帰ってゴハン食べて風呂はいって
9時まで起きていられない。
8時を過ぎたらもう寝ちゃう。


4日目。
照射部の皮膚が少し突っ張ってきた。

昨日と同じ。帰りの目眩が増す。
もともと軽い目眩だから
歩けなくなるほどじゃないけど目が回る。
気持ち悪い。

電車の座席、目の前がやっとこ空いて
ヨッシャー座れる!と思ったら、
隣にいたお婆ちゃんがスイッと割り込んできて
「すいませんねぇ」と言いながら横取りされた。
NO。。。
相手がお婆ちゃんだっただけに
「そこは今わたしが座ろうとしていました」とも言えず。
しんどいわ、悔しいわで、
お婆ちゃんのこと上から睨んでる自分に気づいて
あ、わたしこのままじゃいけない。と思った。


5日目。

放射線治療は、あぁ…眠っちゃいそう。。。
と思うと治療が終わる。

この 眠っちゃいそう。。。というタイミングで
足がビクッと動いちゃったりするんで
気をつけないといけないんだけど
眠くて眠くて仕方がないんだよね。

目眩と吐き気も相変わらず。
行き帰りの電車で立ちっぱなしは流石にキビしくて
昨日も結局最寄り駅近くまで立ちっぱなしだったから
病院の受付でヘルプマークをもらえないかと訊いてみた。
でもここでは配布はしていないと説明された。
やっぱりね。
念のため訊いてみただけなんだ。

↓東京都福祉保険局ヘルプマークについて
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/smph/shougai/shougai_shisaku/helpmark.html

帰宅時に途中下車して、
ヘルプマーク配布してますよって書いてある
モノレールの駅務室でヘルプマークをもらってきた。

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お守りみたいなものだと思って持ってよう。
わかる人が見ればきっとわかる。

電車の席は絶対に座りたい!
というワケではないけど、できれば座りたい。
目の前が空いたなら横取りされずに座りたい。
もしもコレに気づいた優しい誰かが
席を替わってくれるとしたら本当にありがたい。

この先5週間のお守り。



そして。
夫の会社の人たちのご尽力で、
夫をなるべく早く家に帰そうキャンペーンを実施してくれてるんだって。
みんなでスケジュールを調整して。
早めに終わる時間帯の仕事を振ってくれている。

早く帰ってきた夫は
片付けしたり風呂わかしたり
ゴハン作ってくれたり。
ほんとによく家のことやってくれて助かるんだ。

夫作カレーライス

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ほんとに 、ほんとにね。
1人だけで治療してるんじゃないんだな。

ありがとう。
ありがとう。
ほんとにありがとう。

放射線治療1日目

2017年1月16日から
週に5日(月~金)を6週間
合計30回の放射線治療開始!

初日は放射線科のM先生の診察もあったよ。

「何か不安なことはありませんか?」
と訊いてくれたので
ノルバデックスの副作用で目眩と吐き気があって、
放射線の影響でそれが強まったりしないか心配ですと伝えたよ。

だってゲロゲロしちゃったら、
病院にたどり着くこともできないもんね。

「今、薬でわざとホルモンバランスを崩している状態なんですよね。
だから体が慣れていなくて、
目眩や吐き気が出てきちゃうんです。
しばらくすれば体が馴染んで
そういうのも消えてくると思うんですけど。
もし放射線治療中に吐き気が強くなってしまったら
吐き気止めを処方するので
遠慮なく言ってくださいね。」

「次回、乳腺外科のA先生に
お会いするのが3月下旬なんです。
それくらいになればもしかしたら
今の状態に体が馴染んで、
目眩や吐き気もなくなってるかもしれないですね。
そしたらその時までひとまず様子をみることにします。
もし放射線治療中に吐き気が強くなってしまった時は
お知らせするのでヨロシクお願いします」

「でも、あんまりガマンし過ぎないでくださいね。
この先5年、7年、続くわけですから、
ずーっとガマンしてるのもつまらないですよね。」

M先生も優しい先生。

でも、だからってじゃあやっぱりホルモン治療やめます!
ってことはできないし、
…どうしてもって場合は
止めたっていいのだろうけど、
それでも無治療になるのは
わたしにはちょっと怖いから、
もう続けてゆくしかないんだよな。
薬の副作用は数ヶ月もしたら治まってくると信じて。


んで、乳腺外科のA先生が
半年くらいは貼っておいた方が
傷の治り(見た目的なことでの)がいいと言ってたテープ、
放射線治療中はやはりつけてちゃダメで、
結局はがすことになった。

放射線を照射したところはデリケートになるから
照射後もテープは貼らない方がいいらしい。

まぁ、誰に見せるワケでもないこのおっぱい、
傷が広くなろうが別に構いませんよ。



そして。
診察も終えていよいよ放射線治療。

上だけ病院着に着替えて
靴は院内のスリッパに履き替える。
服と荷物と靴はロッカーにしまう。

体に5箇所書いたバッテン印を頼りに、
1ミリもズレないように
技師さん2人がかりでわたしの体を調節してゆくよ。
最終的には皮膚のヨレ、
背中の下に敷いたタオルのヨレで、
その誤差1ミリを治してゆくよ。
ほんとすごい。

後で形が変わらないように
わたしはこの時点で完全に脱力しておかなくちゃいけない。
深い海から上がったタコみたいな気持ちでいたらいいと思う。
でもニョロっとしちゃダメ。
観念したタコ
まな板の上の鯉でもいい。
でもピチッとしちゃダメ。

じっと動かないようにしながらCTを撮影して、
その後放射線照射。

もっと、なんというかコタツみたいに
照射部がジンワリあったかくなったりするのかと思ってたけど、
そういう感じはなかった。

ベッドの下で、オジサンが
ゼンマイをカリカリ巻きながら遠くからやって来て、
すぐ背中の下まで来たと思ったらまた遠ざかり…
行ったり来たり…
ということを何度も何度も繰り返してるだけで、
つまり音が鳴ってるだけで、
体感としてはほとんど何もなかった。
約8分の照射でおしまい。

服を着替えてお会計して帰宅です。

家に帰ったらおっぱいが痒かった。
コレは気のせいなのかな?
一回目からは副作用も出てこないって聞いたし。

このルーティンを週に5回。

病院最寄り駅の商店街が充実しているんだ。
そこでの買い物を楽しみに。

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うふふふ。
病院にいる亀と会うのを楽しみに。
これから6週間頑張って通おうと思う。

放射線治療副作用の説明

2017年1月上旬

病院で放射線の副作用について説明を聞いた時のこと。
「吐き気・めまいなどがあります。」
って聞いた時、えー。と思った。

だって12月の末にノルバデックスを飲み始めてから
軽い吐き気とめまいは続いているんだもんさ。

そこに放射線の副作用で
吐き気とか増長されちゃったら
イヤンだな、わたし。イヤン。
吐き気をもよおしながら
電車に長く乗っていなくちゃいけないのがしんどそう。

そして皮膚の副作用とは日焼けみたいなもんらしい。
皮膚が赤くなったり黒くなったり
ヒリヒリしたり薄皮が剥けたり。
これは必ず起きる副作用だと聞いた。

そして皮膚がそんなことになってもなお、
放射線は照射し続けないといけないから
いろいろケアに決まり事があるようで。
説明書きをくれたんだけど…。

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とにかく照射部に使っていいのは
ぬるま湯のみ、ということらしいんだよ。
石鹸使いたいならミノンなどの弱酸性のもの。

というワケでミノン買ってきた。

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くさい…。
ミノンてこういう臭いするんだ。
もっと赤ちゃんの頭とか。
マリア様のため息みたいな。
知らんけど。
優しいにおいかと思ってた。

ミノン、かいでみたら
思いっくそ「石油から作りました☆彡.。」
みたいなにおいがする。
そうなのかも知れないけど。
あからさまだな。
胸のムカつきに拍車をかけるよ。

でも皮膚にはいいみたいで
洗い心地はとてもよかったよ。


あと、喫煙はしてますか?と訊かれた。
「してません」
受動喫煙にも気をつけてください。とな。

放射線治療とタバコの煙は
とても相性がよくないのです。 と言ってた。
「喫煙所に入ったり、
タバコを吸っている人に
近づいたりもしないでください」てさ。

後で調べてみたら、
タバコに含まれるなんとかという物質が
放射線治療の効果を下げちゃう、とか
どっかに書いてあった。
独自調査なので真意はわからない。

わたし20年以上に渡って
ヘビースモーカーだったけど
(10月にやめた)
タバコの煙の臭いはまだ平気なんだけど
ヤニ臭さが滅法ダメになっちゃった。
ノルバデックスで吐き気が出てからますます。

夫もタバコは吸わないけど、
仕事でタバコを吸う人と同じ車に乗っているから
毎日漏れなくヤニ臭くなって帰ってくる。
それが妻の吐き気を誘う。
「ただいま~」と帰ってきた夫に
「グォー 吐きそう」という挨拶になる。

そんなワケでその日着ていた
ジャンパーやリュックは部屋に入れずに
玄関に置いてくるようにお願いした。
それくらいダメになっちゃった。
から、喫煙所に入ったりなどは絶対しないと思う。


そして。
温泉に浸かっちゃ行けない理由は
どんな成分が入ってるかわからないからだってさ。

夫がお休みの時は
元気なら登山してたところだけど
それはしばらくムリっぽそうだから、
どっかのんびり風呂にでも行きたい!
と思っていた夢は打ち砕かれた。
クヌヌ…

風呂屋や温泉に行けないというの、
なんか地味に後からジワジワと
でも確実にガッカリきちゃったんだけど、
あとでSNSのお友達が
「でもそれは永遠ではないよ」と慰めてくれた。
そうだよね。

この方も乳癌ではないが去年闘病していたんだよ。
ニャンコトピックスから繋がった人だけど
図らずともいつの間にか癌友に。
そんなこともあるもんなんだねぇ。

そう声をかけてくれた通り、
確かに4月になれば温泉だって
行っていいことになっている。
それまでの辛抱だね。
目標にして治療を頑張ればいいのだ!



というワケで、
放射線治療は16日から開始になる。
その直前に夫を誘い
春になるまでの風呂納めだよ!と
2人で風呂屋へ出かけて行ったよ。

財布は夫任せ。
入浴料も払ってもらって、
じゃ ごゆっくり~( ´ ▽ ` )ノまた後でね~
と入口で別れ、
ロッカー開けて服を脱いで
ロッカーの鍵を閉めようとしたら。

大変ダー!
ロッカー100円かかるんだってさ。
財布持ってきてないから100円玉もない。
真っぱのまま夫に電話するも
もう夫は電話に出ず。。。

もう、この方法しかないかと。

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でもこれだと頭洗えないもんね。

盗られて困るものは携帯くらいしかないし、
人が集中しない場所にある
一番使いにくそうな位置にあるロッカーを選んで荷物をぶっこみ
鍵をかけずにいそいそと浴場へ。

浴場のところどころに
「ロッカー荒らしにご注意ください
鍵は必ずかけてください」
と注意書きがしてあって
マジか!ロッカー荒らしなんているの!
と気が気でなく。
携帯だけが心配で。
11月に契約したばかりなんだよAndroid

他にも「タトゥーや入墨の方のご入浴はご遠慮ください」の注意書きも。
わたし今体に十字の印がいくつか書いてあるけど
クロスのタトゥーとかじゃないですから。
それでも小心者なので
タトゥーの人がいるーとチクられ
つまみ出されないように
さり気なく隠してるつもり。

とにかくロッカーが気になる。
ソッコーで頭洗って体洗って
ヤッツケで露天風呂ひとつにザブンと浸かって
少しあったまったところで
チャッチャと体拭いて出てきた。

モチロン ロッカーの荷物は無事でした。

湯上り・剥きたての いい色した夫が
わたしを見て なんでこんなに早いの?と
ビックリするほどの早風呂だった。

そしてこの慌ただしい入浴が、
わたしの春までの風呂納めとなったのでした。

もっとゆっくり入っていたかったな。

春になったら。春なったら。ね。

放射線治療準備のMRI~土曜日だから~

2017年1月7日

夕方4時半から放射線治療準備のためのMRI撮影。

手術前に撮ったMRI
癌の拡がりを見るためのものだったから
おっぱいを丸い穴の中に入れてうつ伏せだった。
自分のせいだったんだけど
小一時間も顔だけ横向き。

そんな不自然な姿勢のまま身動きもできず
MRI検査が終わったあとは
目眩がしちゃったんで、
今回はうつ伏せじゃないと知って嬉しかった。

今日は左腕だけは頭の上に上げるけど、
仰向けになってたらいいらしい。

よし。寝よう。

通院が続いていてヘトヘトだったんだよ。

しかも今日は夫がお休みで、
せっかくいいお天気だし
じゃあサクッと山登りでもしようかって。
病院へ出かける直前まで山へ行ってたんだ。

高尾山を目指したんだけど、
土曜日だから登山客・観光客いっぱいでね。
車も止まらないから行き先変更。
陣馬山へ。

山頂直下の駐車場に車を停めて
ほんの15分だけの登山。
そんなの登山なんで呼べないほどだけど。
それでも気持ちがよかったなー!

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ノルバデックスの副作用による軽い吐き気も、
こういうことしてると気が紛れてよい。

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…というワケで、
疲れていたので今日のMRIは寝よう。と。
決めた。
しかしそうは問屋が卸さなかった。

今回は筒の中入ってから何度も何度も
「息を吸って、吐いて、吸って、止めて」
という支指示があって、
寝るどころじゃなかった。

しかも「止めて」というのが結構長くて、
実際はどれくらいなのかわからないけど
体感的には20秒くらいかね。
息を止めてなくちゃいけない。
止めて、ってことは、
チョットずつ吐いたり吸ったりもしちゃいけないんでしょう?
キツいです。

やっぱりある程度元気なくちゃ
こういう検査も受けられないのね。
生きるためのハードル。
その火を飛び越えてこい!


そしてそんなこんなでMRIの撮影も終わり、
お会計のカウンターへ行ったら
いつものお姉さんたちは誰もおらず、
白髪のおじさんが1人だけそこに座ってた。

「はいどうぞー」って言うんで
診察券と何か紙を手渡して財布出して待ってたら

「今日はもう受付も時間外になっちゃってるんで
お会計ができません。
次回まとめてお会計してください」

と。
そうか、今日土曜日だ。
午後の診療ないんだもんね。
今日はわたし、М先生の計らいで
夕方に入れてくれたんだったよ。

では次回お支払いします。
さー帰ろーと。つって病院出た、
らーーーー!

シャトルバスないじゃん!!

カウンター戻ってさっきのおじさんに
シャトルバスのこと訊いたら
「あ、今日土曜日だから
シャトルバスの運行は午後はないですよ」

・・・!!

駅まで20分歩いて帰ったよ。
やれやれ。


すっかり夜になって家に着いたら、
夫がカレーを作って待っていてくれた。

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おいしい♡
夫は家のこと よくやってくれて
ほんとに助かります。
いつもありがとうね!

さて。
次からはいよいよ放射線治療が始まるよ!

放射線準備のCT→放射線室へ

2017年1月6日

昼過ぎから放射線治療準備のためのCTを撮る予定。

今日はラッシュ時間帯ではないから、
ずっと電車も座ってゆける。

昨日の電車遅延というアクシデントで
相当ヤキモキしたし遅刻もしたから
大人なわたしは今日はだいぶ早い時間に家を出たよ。

早く家を出ておいてヨカッタ。
なぜなら薬の副作用でうっすらあった吐き気が
電車に乗ったら強くなっちゃってさ。
最後のひと駅がガマンできるか
自信なくて念のため電車降りた。
結局は吐いたりはしなかったけど。

そして時間に余裕を持って出かけたんで
遅刻もなく予約時間内についたんだけど、
まぁ病院だから。
予約で行っても1時間半待ちでね。
あんなに早く家を出た意味あったかな?
と思ったり思わなかったりもしたけど
いーよいーよ しょうがないよ
いろいろあんでしょそちらさんも。

やっとこ呼ばれて撮影室へ。


CTは初めて受けるんでよくわからないけど、
きっと髪がジャマになったりするだろうと
気を利かせたつもりのわたし。
速やかなCT撮影のためにと
年甲斐もなくポニーテールで出かけて
少女のように頬を染めていたのだけど(頬紅で、
撮影室入ってすぐに技師さんから

「髪を結っていると
頭が斜めになって位置がズレてしまうので
放射線をかける時と条件を同じにしたいため
髪はほどいてください」と。

あ、さようでございますか。
ムダな気を回してしまったな。チッ
ポニーテールをほどいた中年は
落ち武者とさほど変わらない見た目だよ。
無残。
そして無念でござる。


下はズボン履いててよいので
上は検査着だけにしてくださいて。

CTのベッドに横になって、
検査着の紐をといて前を開け半裸になるよ。
切腹っぽくなって参りました。

そして促されるがままに両腕を頭の上で輪にするよ。
友達の輪!みたいにね。(古い
それがさ。
友達の輪!する専用の枕みたいのがあるんだよ。
それに頭と腕を乗せてね。
動かないように固定するわけだね。
寝ながら友達の輪!する落ち武者。
もう怖いものなんかござらん。

すると女性の技師さんが
おっぱいの上にタオルを置いてくれた。
お心遣い。

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…この記事を書いている現在は
この処置を受けてから10日しか経ってないのに、
手順とか、朧気にしか覚えてない。
なんなんだこの、最近の記憶力の悪さは。

そして注意力散漫。
もともとウッカリしてるけどますますだよ。
お茶を持っていこうとボトルにお茶をつめて、
そのままそこに置いて
いってきまーすと家を出てくる、ということを
実は二日間連続でやらかした。

ほんとにほんとに気をつけないと、
財布なくしたーとか、
携帯置き忘れたーとか、
そういうやっかいなことをやりかねない。
気をひきしめねばね。


脱線してしまったけど、
朧気に思い出せることを書くと
CTの機械に入ったんだよ。
風がふわ~っとふいてて、ちょっと寒かった。

出てきたら、技師さんが2人で
みぞおちと、その両脇と、左胸の横に
油性マジックで十字の印を書いている。
なんか、すごい絶妙な調整をしなくてはならないみたいで、
何度もわたしの腰をつかんでは左右にちょっぴりずつずらし、
1ミリなんとか、2ミリなんとか、
はい、あってます、とかやっていたよ。

放射線が胸以外の余計なところ
(肺とか心臓とか)に当たらないように
ミリ単位で微調整しているんだね。
大体でやってくわけじゃないんだな。
スゴイ。

その後もう1度筒の中に半身だけ入って、
放射線治療の準備のためのCT撮影は終わった。


その足で放射線室へ案内してくれたよ。

ラグジュアリーなソファがいくつか置いてあって、
それがこう言っちゃアレだけど
「癌になった人専用」て感じがしてヨカッタ。
労ってくれてるようで。
もう背もたれに背をもたせたら
二秒で眠れそうなくらいに深いソファ。
薄暗くて落ち着いてて
ちょっとここに住みたいな、
と思っちゃうような感じのところ。


何人かがそこで順番を待っている。
この人たちも「癌です」と宣告を受けて
家族や友人に打ち明け驚かれて心配されて
手術受けたり受けなかったりで
ここまでたどり着いているのでしょうよ。

20代から90代まで
今患者さんはいらっしゃいますと説明された。
ぜーんぜん知らない人たち。
でも同じような道を歩んできたろう人たち。
親近感湧いちゃうな。

少しお待ちくださいね、と残された時、

この薄暗く落ち着いた部屋が
黄泉の国への入口だって言われたら
そうかもねって納得しちゃうかも。と思ったよ。
放射線の機械でなしに、
奥には閻魔様がいるのかもしれないね。
みんな呼ばれるのを待ってる。
わたしも今それを待ってる。

…なんでそんなこと思ったんだろ。
生きるための治療に来ているのに。
まわりの人たちも。
失礼しちゃうよね。
ゴメンなさいね。

眠気も強かったしちょっと吐き気もあったりして
フワフワしてたんだなわたし。
そこへ非日常的な所へ来たから
そういうことを思ってしまったんだね。

その閻魔の手前のソファに沈んで待っていると、
キレイな放射線科の看護師さんがやってきて
今後の治療日程を調整しましょうと。

希望を伝えた。
家が遠いんです。
行き帰りの電車のラッシュ時間帯を避けるために
午前中ではない方がいいです。
夕方でもない方が。
午後の早い時間帯が希望だと伝えたら、
全部大丈夫だということで希望を通してもらえた。
あ~助かったよ。
あんまり寒い時間帯に家をあけるのも
ニャンコたちが心配だから。

そのあと、顔写真を撮影。
患者さんを間違えて
違うところに放射線当てちゃマズいんで
確認用に顔写真も活用するんだって。
徹底しておりますな。

さっきポニーテールに結い直しておいてよかった。
世には出ない本人確認のためだけの写真だけど
落ち武者よりマシだったろうから。


この日もお気に入りの亀に挨拶をして
病院のシャトルバスで帰ったのでした。

シャトルバス便利。